阪神「国産打線」で優勝なるか いまだ外国人野手の出場なし 支配下契約外国人野手はディベイニーのみ
今季も「国産打線」で優勝?阪神は今季24試合を戦ったが、いまだに外国人野手の出場がない。開幕から在籍した助っ人野手の1軍公式戦出場が最も遅かった、2017年の20試合目を抜き、球団最遅となることが決まっている。森下、佐藤輝、大山の生え抜きクリーンアップは今年も健在だ。日本人だけで戦う打撃陣は、助っ人いらずの破壊力を誇っている。
今季の阪神は、支配下契約の外国人野手はディベイニーのみ。遊撃を守れる、異色の存在として期待された。ところがキャンプ、オープン戦で結果を残せず、開幕を2軍で迎えた。現在はファームで汗を流し、1軍昇格を目指している。
阪神で外国人野手のシーズン初出場が最も遅かったのは、67年の53試合目。6月24日中日戦に、クレスが2番・三塁で先発した。とはいえこの助っ人は前年66年まで大洋(現DeNA)でプレーしており、6月に入って急きょ獲得した選手だった。
開幕から外国人野手が在籍しながら出場が最も遅かったのは、17年の20試合目だった。4月25日DeNA戦に、キャンベルが出番を迎えた。故障で2軍で調整していたため、デビューが遅れていた。今季は既に、これを更新済みだ。
チームは昨季も、助っ人野手はヘルナンデス1人で戦った。ところが出場わずか47試合と、期待外れに終わった。唯一の本塁打は、V決定後の9月18日広島戦にようやく出た。外国人選手0本塁打球団の優勝は、現状では86年の広島が最後。NPB39年ぶりの珍記録を阻止するのがやっとだった。ところがそんなヘルナンデスでも、昨年の開幕2戦目の3月29日広島戦には、代打ながら初出場を果たしている。
今季は唯一の存在であるディベイニーの出場そのものがなく「純・国産打線」での戦いが続く。佐藤輝は打率、打点、安打数などでセ1位に鎮座。森下は7本塁打で、キング争い首位を快走中だ。大山も打点4位タイ、打率5位と乗ってきた。チーム打率・259、総得点103はともにセ・リーグ1位である。近本の離脱は痛いが、主砲たちの充実ぶりは頼もしい限りだ。
助っ人やFAに頼らず、ドラフト入団の選手だけで安定した攻撃力を保つ。長期的な視野に立ち行ってきた強化策の成果が、意外な形で浮かび上がった。(デイリースポーツ・高野 勲)
◆4年連続2桁本塁打なし 阪神の外国人野手による2桁本塁打は、21年のマルテ22本、サンズ20本までさかのぼる。4年続けて2桁本塁打助っ人がいないのは、セ・リーグでは阪神だけだ。規定打席への到達も、23年ノイジーが最後。一昨年と昨年は助っ人野手の目立った活躍がなく「国産打線」は定着傾向にある。
