阪神・佐藤輝の打撃は「大谷くんクラス」 糸井嘉男氏が指名 3、4月MVPは森下!輝!遥人!

 好調のチームをけん引する佐藤輝
 打線を引っ張る森下
 キャッチボールする高橋
3枚

 阪神、オリックス、日本ハムで活躍し、昨春と昨秋の阪神キャンプで臨時コーチを務めたデイリースポーツ評論家・糸井嘉男氏(44)の「超人目線」では3、4月の戦いを振り返り投打のMVPに森下、佐藤輝、高橋の3人を指名。中でも好調、佐藤輝の打撃に「大谷くんクラスだ」と断言した。両選手を知る超人が「背中を捉えたでしょう」と加速度的な成長を解説。「阪神は5、6月でドカンといく」と、昨季王者の今後を予言した。

 球団史上初リーグ連覇を狙う阪神は、順調なスタートを切ったと言えます。24試合を消化し15勝8敗1分け。下馬評を覆してヤクルトがすぐ後を追っていますが、まだ順位を気にする時期ではありません。チームとして「絶好調」とは言えない中で、貯金を作って首位にいる。強いチームの戦い方ができている証拠です。

 投打の“月間MVP”は森下選手、佐藤輝選手、高橋選手。森下選手は年々、成長して凄(すご)みが増してきました。スイング自体、大きく変わっていないように見えますが、ホームランなど長打が増えています。ステップの際に体を前傾することで、打球に角度が付くようになりました。オフの間に形を変えて試行錯誤して取り組んできた成果が表れているのでしょう。

 そして特筆すべきはテルの打撃です。相手バッテリーの配球を見ていても、えげつない攻められ方をしています。あれ、調子崩すで…と心配になるくらいです。例えば開幕カードの3月28日・巨人戦。八回でした。初球の外角球から2球続けた内角球に反応。右翼へ適時安打を打ちました。

 各球団、4番には同じように内側を突いてきます。まずはシーズン序盤、内角高めを意識付けさせる意味合いもあると感じますが、コース別の数字を見ても15打数9安打、2本塁打。テルの成長を物語っています。今年も間違いなくやってくれそうですね。技術的な変化ではバットを寝かせるようにして、少しですが重心も低くなりました。ドッシリとした構えから無駄がなく、最短距離でバットを出しています。

 スローで打撃フォームをコマ送りすると分かりやすいですが、アジャストする確率が高くめちゃくちゃいい打ち方をしています。あれだけエグい配球をされながら、数字を残しているのは本当にスペシャル。いまのテルは「大谷くんクラス」の打撃をしています。夏場に入ればバットがさらに振れるので、打球にも角度が付いてホームランも増えてきます。ただ、19日の中日戦で根尾投手から打ったように、捉えた打球は軽くフェンスを越えます。いよいよ大谷くんの背中を捉えました。

 投手では高橋選手でしょう。いまの遥人は相手打者からしても、ちょっと手が付けられない状態。彼の特長は何と言っても「球持ちの良さ」です。右足が地面に着いてからも、なかなかボールが出てこない。このわずかな「間」に相手打者はタイミングを狂わされます。そこにスピンの利いた強い球がバーンッとくる。だから打者が差し込まれます。僕も現役時代、リハビリ生活を見ていました。あれだけの故障をしてここまで…本当に応援したくなる投手です。

 28日からはシーズン最初の正念場となる9連戦です。近本選手の離脱は本当に痛いですが、チームとして焦る必要はありません。いままで通りの戦いを続けることが大切。阪神には当然、それだけの力があります。ドッシリとした試合運びをすればいい。いまの野球を崩さずに戦っていけば、5、6月でドカンと勝ち進むと確信しています。

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