阪神・中野 打席も桜花賞も“読み”的中 五回先制打から一挙3点「つなぐ意識はより持ってやっていきたい」

 「中日0-3阪神」(12日、バンテリンドーム)

 狙い澄ましたように初球を振り抜いた。阪神・中野がゼロ行進の均衡を破る、決勝の先制適時打。「遥人さんが頑張って抑えてくれていたので、何とか先制点をあげたいという気持ちもありました」。二塁上でお決まりのポーズを決め、ベンチ前の高橋を笑顔にさせた。

 両軍無得点の五回2死一、二塁。三回の第2打席と全く同じケースだった。「2打席目もチャンスで回ってきて、なかなか積極的にいけなかった部分があった」。前の打席は2球で追い込まれて二ゴロ。反省を生かし、腹をくくった。

 マウンドで中日ナインが集まる中、決心はできていた。「あの打席は割り切って、甘い球が来たらいこうという思いでした」。高橋宏の初球カットボールを流し打って、左中間への適時二塁打。初球の成績は5打数3安打で打率・600とデータが示す通り、積極果敢なスイングが好結果を生み出した。

 さえ渡っていたのは野球だけではない。この日は趣味の競馬で桜花賞が行われた。本命は「言わなくてもわかるでしょ」とニヤリ。2年前に食事をともにし、親交のある松山騎手が騎乗の1番人気・スターアニスで勝負に出たようだ。結果は快勝。中野の勝負勘は試合前から研ぎ澄まされていた。

 チームは今季初の4連勝。日替わりでヒーローが誕生している。絶好調のクリーンアップの前を打つだけに、役割は理解している。「自分がつなぐかつながないかで、全然違うと思う。つなぐ意識はより持ってやっていきたい」。この日も自身の一打を皮切りに森下と佐藤輝が続き、一気に3得点を挙げた。猛虎打線は底知れない。

 セ5球団との対戦が一回りし、5カード連続勝ち越しで11勝4敗とロケットスタート。バンテリンドームでシーズン初の同一カード3連戦3連勝は開場以来、初の快挙となった。中軸が注目されがちではあるが、中野も6試合連続安打。「先発投手がいいので、援護があれば気持ち良く投げられると思う」。恐怖の2番が猛虎打線の絶妙なスパイスとなっている。

 ◆初の全勝発進 阪神がバンテリンドームでのシーズン初の同一カードで3戦全勝したのは、97年の同球場開場以来初。18年にも3連勝スタートはあったが、このときは4月18、19日、5月18日と同一カードではなかった。なお年間を通してバンテリンでの同一カード3連戦3連勝は、17年8月18~20日以来。

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