23年WBC経験者の阪神・中野 侍虎戦士たちにエール「なんとか優勝して」完全アウェーの空気感「味わうだけでも全然違う」

 阪神は14日から始まる広島とのオープン戦2連戦(マツダ)に向けて13日、甲子園球場で全体練習を行った。2023年のWBCで世界一を経験した中野拓夢内野手(29)は連覇を目指す侍ジャパンの優勝を願い、エールを送った。特に阪神勢は経験に乏しい“完全アウェー”の空気感が、大きな成長につながると自身の経験を踏まえてアドバイスした。

 3年前、日本中が歓喜に沸いたWBC優勝。「あそこまでの緊張感で野球をすることは今までなかった」と、激闘を振り返る中野の表情には当時の張り詰めた空気が宿る。国際大会特有のひりついた空気感で行われる、負ければ終わりの一発勝負。戦いの険しさを知るからこそ、チームを代表して戦う佐藤輝、森下、坂本には「なんとか優勝して帰ってきてほしい」と切に願った。

 ただ、優勝を願う一方で「ああいう空気を味わうだけでも、帰ってきてから全然違うと思う。確実にメンタルが強くなって帰ってくることができる」とも語った。3年前、身をもって体験したから分かる、厳しくも大きな財産。空気感が「全く違った」という、アメリカでの試合を中野はこう表現した。

 「完全アウェーというか、日本での試合とは逆の立場になって、空気の違いをすごく感じた。一発勝負ですし、空気にのまれないようにするのが大変だった」

 特に阪神は本拠地・甲子園はもちろん、ビジター球場、地方球場…日本全国どこへ行ってもファンの大声援が後押ししてくれる。「普段はずっとたくさんの声援を背に受けて戦っていますけど、アメリカに行ったら逆の立場になって、押される空気をすごく感じた」。準決勝・メキシコ戦では2点を追う八回に代走で途中出場し、球場内に充満するひりつきをグラウンドレベルでヒシヒシと感じた。

 極限状態でのプレーは「WBC以上の緊張はない」と中野を強くさせた。実際、世界一を経験した23年はシーズンでも最多安打を獲得。38年ぶりの日本一に大きく貢献した。「気持ちに余裕をもってプレーできることにはつながってきている」と成長を実感している。

 オープン戦はここまで打率・294。3試合連続安打中と順調に状態を上げてきている。開幕まで2週間を切った。「ここからは追い込まれてからのバッティングをどうするか」と課題を挙げ、「わざと追い込まれてみるのもありかな」と調整は最終段階へと向かう。まずはWBC連覇を願いつつ、“完全アウェー”の経験を経て大きく成長した佐藤輝、森下、坂本とともにリーグ連覇を目指す。

 ◆中野の2023年・WBC 大会での打撃成績は打率3割(10打数3安打)、2盗塁で侍ジャパンの世界一に貢献。打点こそなかったものの、チャンスメークなどの活躍が光った。遊撃の守備から途中出場した1次リーグ・韓国戦では、WBC初打席だった六回の先頭打席で右方向への三塁打を放ち、この回一挙5得点の攻撃をけん引。さらに七回の第2打席で左前打を放つなどスコア13-4の快勝に貢献した。次の1次リーグ・チェコ戦では「8番・遊撃」でWBC初の先発出場。3四球1盗塁で塁をにぎわしスコア10-2の勝利の一翼を担った。

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