阪神・藤川監督“球児改革”の提言 未来へ野球を紡ぐ3プラン「夏の暑さは本当に年々、厳しくなっています」
阪神の藤川球児監督(45)が9日、6月後半から週末の主催試合を、ナイター開催に移行するプランを明かした。東京都内でJERA×セ・リーグ「灯セ、みんなで。」プロジェクト記者発表会に出席。セ・リーグ6球団の監督が集結した中で、プロ野球界の近未来を紡ぐために私案を語った。球団では昨年から夏場の練習でクールビズを実施。今年はファームでも導入の必要性を訴えるなど、3つの改革案を提示し、安心安全な組織をつくる。
球春到来の足音が近づく中、壇上にはセ6球団の監督が並んだ。シーズン開幕まで3週間弱。この日は冠スポンサーで、日本最大の発電会社「JERA」と、リーグの共創プロジェクト始動について発表があった。会見内では、環境問題を誘発する気候変動について意見を交換。藤川監督は酷暑対策の必要性を訴えた。
「夏の暑さは本当に年々、厳しくなっています。6月の後半ぐらいからナイターゲームができればなと」。昨年1年間、現場で指揮を執った中で、痛感した思いを壇上で言葉にした。私案として明かしたのは6月中から、週末の主催試合をナイターに移行するプラン。「新しい時代に取り組んでいきたい」と語った。
シーズンの開催地、日時を決めるのは前年11月から12月中。NPBに各球団の日程担当者が集まり会議が開かれる。既に発表されている今季日程では、6月の週末は第1週を除きビジター開催。甲子園開催はなかったが、組み込まれた場合、球団内ではナイター開催を予定していた。自チームの選手だけではなく相手球団の選手、そして観戦に訪れるファンを思う。
「これは球団の取り組みの一つになると思いますね。ファンの方にも、対戦する相手にとっても、屋外球場なので。時代とともに変化させなきゃいけない。歴史と文化、伝統はあるんですけど先んじて自分たちから、発信していく時代に変わりつつあるのかなと思う」
“球児改革”はまだある。昨年は試合前練習中のハーフパンツ、Tシャツ着用を球団に要望し7月1日から解禁。ビジター戦後のチームウエアや、遠征移動用のポロシャツも作った。「新しい取り組みを」と改革を推進する指揮官は「ファームまで取り入れることが、まずやらなければいけないこと」と強調。1、2軍、チーム全体で統一する必要があると考える。
通常、開始2時間前に開門する試合開催では練習も興行の一部。夏場のビジター試合では、練習中のユニホーム着用が義務付けられている。「球団の決断」と前置きした上で改善を求めた。「マツダスタジアムや神宮球場は外。時代とともに動かさなきゃいけないところを、現場では判断したいんですけどね」。歴史と伝統を重んじた上で、求めたのは環境に応じた決断と革新。魅力あるプロ野球、阪神タイガースであり続けることを願った。
