阪神・才木 低酸素トレで持久力アップへ 来季はタイトル総なめ「一番にこだわる」倍増超2・5億円でサイン

 阪神の才木浩人投手(27)が26日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1億3000万増の2億5000万円でサインした。今季は24試合の登板で12勝6敗。防御率1・55で自身初となる最優秀防御率のタイトルを獲得し、リーグ優勝に貢献した。それでも目指す場所はまだ先にある。今オフは低酸素トレーニングで出力と持久力アップを図り、来季はタイトルを総なめする。(金額は推定)

 昨季以上に、こだわりたい思いを強く口にした。チームを支え、大きな存在となったプロ9年目。それでも上を見続けるからこそ、才木は淡々と力強く来季を見据えた。

 「防御率は1点台でいきたいし、タイトルも全部取りたいと思っている。一番にこだわっていきたい」

 今季は12勝6敗、防御率1・55で最優秀防御率のタイトルを獲得した。だが、先発として、それだけでは満足していない。来季は最優秀防御率に加え、最多勝と最高勝率、最多奪三振の獲得を狙う。「野球がうまくなることが一番のご褒美」。優勝旅行には参加せず、倍増以上となる1億3000万の大幅昇給にも物は買わず、来季の“ご褒美”を取りにいく意気込みだ。

 シーズンを振り返り、イニング後半になるにつれて感じた球の出力の低下や体の疲労に焦点を当てた。「知見のある方がいて」と紹介を受けたのは低酸素運動。部屋の酸素濃度を標高2500メートルなどに設定し、ストレッチやジョギングなどを行う。酸素の薄さを感じる試合後半の登板状況を再現し、心拍数を上げて疲れやすい状態に持っていく。

 「しんどいですよ。頭がいたくなったりとか、目がチカチカしたりとか。でも、すごく体にいいなって感じはある」。低酸素の環境でトレーニングを行うことで、体がより酸素を効率よく使おうとする。専用の施設でシーズンを意識した効率的な練習を行い、持久力と出力の向上を目指す。

 マラソン選手がよく行う練習方法で、野球選手としては珍しい。ただ、才木は1年を通してフル活用していくつもりだ。オフはトレーニングとして、シーズン中はコンディションのリカバリーのために施設を使用する予定。「オフシーズンにやってる中のひとつ。継続的にやっていきたい」とうなずいた。

 「(来年は)もっといい数字、いい成績というか、見てる人全員が納得できるくらいのパフォーマンスを出していきたい」。自身も周囲も大満足の1年に向け、鍛錬のオフを過ごす。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス