阪神・佐藤輝 50発&三冠王指令に「頑張りたい」打率3割突破へ掛布氏助言 ファン感“火の玉撃ち”で聖地沸かせた
「阪神ファン感謝デー」(23日、甲子園球場)
阪神・佐藤輝明内野手(26)が23日、大阪市内で行われた「阪神タイガースOB会懇親会」に出席し、掛布雅之OB会長(70)から向けられた「50発、三冠王」指令に奮起した。この日、甲子園球場で開催された「ファン感謝デー」では現役とレジェンドOBとの試合に出場し、藤川球児監督(45)との夢対決で快打を放ち、3万8490人の虎党を盛り上げた。
俺を超えていけ-。ミスタータイガースからの激励に心が震えた。連覇を託された猛虎の4番として、掛布OB会長から“後継者”の佐藤輝へ向けられた言葉。「そんなに甘い世界じゃないんでね。また打てればいいですけど。また一からですね」。50発と三冠王。高い壁と冷静に向き合いつつ、期待に応じる気概を見せた。
今季は40発、102打点で2冠王に輝いて史上最速Vへと導いたが、掛布OB会長は「低い目標を設定してほしくないんですよね」と進言。「バース以来の50本とか。三冠王とか。それくらいの気持ちでやってもらいたいですね」。自身のシーズン最多48本も超えられると確信して、高いハードルを課した。
キャリアハイの・277をマークした打率についても「(首位打者が)3割1分ぐらいまでであれば。佐藤(輝)だったら可能性はあるんじゃないかなと思いますね」と伸びしろを指摘。「三振の数と、やっぱフォアボールの数ってのがうまくバランスが取れてくると、率が上がってくるんで」と3割突破へのアドバイスも授けた。
金言を受け止めた佐藤輝は「もちろん頑張りたい。打率を上げたい気もありますし。これからですね」と意欲を示した。今季の打率アップの要因を「不調の波を小さくできたかな」と自己分析。本塁打と打点のタイトルを手にしたからこそ、三冠王への“ラストピース”に対する課題も浮き彫りになる。
「ファン感謝デー」ではサプライズ演出の立役者となった。現役とレジェンドオールスターズによる野球対決。最終回の2アウトから佐藤輝が打席に向かうと、レジェンドチームの監督を務めた掛布OB会長が仰天采配で藤川監督をマウンドに送り込んだ。
「ちょっとどうすればいいかって感じでしたね」。戸惑いを抱きつつ、追い込まれた後の3球目を右前へクリーンヒット。シーズンさながらの勝負強さを光らせて“火の玉撃ち”をやってのけた。
虎党大興奮の名勝負に「打っちゃいましたね。後で(藤川監督と)話したら『ホームラン打てよ』と言われました」と苦笑。レジェンドOBからの熱意とファンからの熱視線を一身に受け、大記録に挑む覚悟を深める一日となった。
◆年間50本塁打以上 プロ野球史上10人が計15度しか達成していない。最多は13年バレンティン(ヤクルト)60本塁打で、日本人最多は22年村上宗隆(ヤクルト)56本。到達回数の最多は、王貞治(巨人)の3度。阪神では85年バース54本のみで、日本人では79年に掛布雅之が48本と大台に迫ったが2本及ばなかったのが最多だ。
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