阪神・平田2軍監督「すごい感動を呼ぶと思うよ、俺は」 福島がヘッスラで32盗塁目 リーグトップ維持

 「ウエスタン、阪神3-2広島」(23日、日鉄鋼板SGLスタジアム)

 阪神は延長十回に渡辺の押し出し四球でサヨナラ勝ちした。

 石黒が公式戦プロ初先発し、5回3安打1失点と好投した。二回は栄枝がアドゥワから“今季1号”を放ち先制。九回に四球で出塁後、佐野の犠打で三塁まで走る好走塁も見せた。

 福島は五回2死から二塁への内野安打を放ち、続く島田への初球で盗塁に成功。32個目の盗塁を決め、2位のソフトバンク・イヒネと2差に広げてリーグトップを維持した。

 平田2軍監督の一問一答は以下の通り。

 -石黒がプロ初先発で試合を作った。

 「5イニングというところで、要所要所は力を入れたり変化球でカウントを取ったりとか、そういう駆け引きっていうところかな。安定したピッチングをしてくれていたよね」

 -先発となった経緯。

 「先発でも、これから富田にしてもそうだし、いろんなポジションでどういうものを見せてくれるかというところも含めて、石黒にも中継ぎだけじゃなくチャンスが広がるやん。そういうところも含めて先発というところを5イニングというところで。この間も2イニング投げたよ」

 -栄枝が今季1号。

 「栄枝は筑後から合流して、ホームランはもちろん素晴らしいホームランなんだけど、バントやバスター。この前もね、いろんな作戦系を出たらやらせなきゃいけない。1軍じゃそういうことを求められるんでね。ただ今日はああいうパンチ力っていうかね、走塁にしてもそう。ファームに来たらそういう意識を高く持ってやってくれてるよ」

 -福島も走攻守で粘り強いプレーが光った。

 「いやもう、最後のバントなんか見事だ。スチールもそうでしょう?福島の日頃のバントにしても走塁にしても盗塁にしても、守備のチャージ、今日の福島のなんていうかな?相手やっぱりサードコーチャーは福島のとこ行ったらストップっていうね、そういう見事なチャージしよる。ただ、そういう目立たないところでもいい評価っていうかな?この勝ちにつながる評価。今日はもうすごいよ」

 -いろんな面でアグレッシブさが増した。

 「彼はもういつもそう。だからね、表に出るタイプ。ガツガツしてるやん。(背番号)3桁でやっぱりね、支配下になりたいとか、まだまだこれからにも含めて、いろんなところでチャンスをつかもうというね。もう今の子たちはそういうガツガツさがね、なんかこう変に映るのかな?変には映らんのやろ。今の子、どうなんやろ?ファンの人に聞いてみ、アンケートとって!福島なんか見てて気持ちいい、爽やかで一生懸命やってる、泥んこになってって、すごい感動を呼ぶと思うよ、俺は」

 -中川も1軍で泥くさく戦っている。

 「出してるやん。やっぱり表にね、内に秘めた闘志なんてね、それは1軍で実績のある選手が言うことで、どんどん表に出ればね、もっといろんな他の若いやつにもそれを口酸っぱく言ってんだけど、そしたら“もう一回チャンスあげよう、こいつをなんとかしよう”という気が、やっぱりお互いにね、それがやっぱり出るやん?」

 -今季もラストに近づいてきてる。

 「今日もね、超満員だよ。祝日と言っても明日平日でしょ?ほんとにね。まだあと5試合残してますけど、こうやってファンの人たちが、ファームの方もね、注目してくれる素晴らしい施設に、これに甘えないように。しっかりと1軍に、まだ1軍はクライマックスに日本シリーズもありますので、しっかりと戦力として送り込めるように引き締めていきますよ」

 -明日の先発は。

 「西勇輝」

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