阪神・森下 今季80打点到達 3年目までの達成は別当以来虎右打者76年ぶり「ファン後押し」自賛の一打

 6回、勝ち越しタイムリーを放つ森下(撮影・飯室逸平)
 ファンの声援に応える森下(撮影・北村雅宏)
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 「阪神4-1広島」(6日、甲子園球場)

 一段と大きくなる声援を裏切らなかった。白球が左翼の芝生に弾むと、大歓声で甲子園が揺れる。阪神・森下は一塁上で手をたたき、ベンチに向かってポーズを決めた。

 「すごく集中力持って入れたので、いい一打だったと思います」

 同点で迎えた六回。常広からようやく作った無死一、三塁のチャンスだった。優勝も迫りいつも以上に感じた熱気。「ファンの人たちも『ビハインドになってもいけるんじゃないか』っていう後押しもあった」と歓声が力になった。

 常広とはこの日プロ入り後初対戦。カウント3-1となると「甘い球は来ないと思った」と147キロ外角直球に食らいついた。適時左前打で勝ち越しに成功。今季80打点に到達し「一つ、ノルマをクリアしたかなと。ホームラン同様、もっともっと伸ばしていけたら」と胸を張った。さらに入団3年目までの80打点は、球団の右打者に限ると1949年・別当薫以来76年ぶりの快挙にもなった。

 今季は次々とキャリアハイを更新している森下。オフでも野球が頭から離れることはない。「常に考えています。野球のことを勝手に。それが職業なので」。レベルアップするために何が必要か、常に考えを巡らせているからこそ、日々進化できている。

 これで8試合連続安打、4試合連続打点と優勝に向かう中で勢いは止まらない。「3番が最初にチャンスで打てないと、点につながらないと思う。その役割を今はできてるのかな」と納得顔を浮かべながらも「もっともっと楽にピッチャーを勝たせてあげられるような展開にしていきたい」とまだまだ満足はしていない。

 いよいよ優勝マジックは1になった。「もうこの勢いのまま明日で決めたいなっていう思いが強いんで。明日しっかり万全なコンディションで向かいたいなと思います」。歓喜の瞬間はすぐそこ。最後まで森下は突っ走る。

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