【福原忍氏の眼】阪神・村上を完封導いた内角への真っすぐ
「阪神4-0ヤクルト」(2日、甲子園球場)
阪神・村上頌樹投手(26)が今季初完封でチームの連敗を4で止めた。両リーグトップの5勝目をマークした右腕の投球を前阪神コーチのデイリースポーツ評論家・福原忍氏(48)が分析。山田、サンタナから見逃し三振を奪った「内角への真っすぐ」を好投のポイントに挙げた。
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村上投手は見事な完封勝利となりましたが、ポイントは初回1死でのサンタナ選手、二回2死二塁での山田選手に対して、いずれも見逃し三振に仕留めた内角への真っすぐでしょう。
単にアウトを奪ったということだけでなく、序盤の段階でそれぞれの打者だけでなく、ヤクルト打線全体に対して内角を意識させるという意味でも大きかったと思います。打者からすると、いつ内角に来るのかという意識が強くなれば、外角へのスライダーが多少甘いコースだったとしても遠く見えるもので、より効果的に決まる要因となります。もちろん、村上投手のコントロールの良さがあってのことですが、その内角攻めの中で見逃せないのが、坂本捕手との呼吸です。
投手からすると、ここで内角の真っすぐかなと考えているところで、捕手から一発でそのサインが出るとリズム的にもしっかりと投げられるもの。だからこそ、息が合っていないとあそこまで投げられないのかなと思いますし、バッテリーとして、考えが一致していたからこその勝利だったと思います。
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