阪神・小幡 及川救った!超美技 前進守備で強いライナーを鮮やかキャッチ バットでも貢献八回ダメ押し犠飛
「阪神6-2巨人」(26日、甲子園球場)
鮮やかに、軽やかに、左腕を目いっぱいに伸ばしながら横っ跳びした。阪神・小幡コールと拍手が甲子園に鳴り響く。小幡がビッグプレーでチームを救い、勝利を呼び込んだ。
同点で迎えた八回1死満塁。キャベッジを迎え、内野は前進守備を敷いた。「引っ張りの方が強いかなっていう意識で」と打球方向の傾向を読み、小幡は少し二塁側へ寄った。
及川の4球目、キャベッジの痛烈なライナーが三遊間へ。小幡は想定とは逆の打球に対して、三塁方向に思いっきりダイブした。1回転しながらつかんだ白球を右手に握り替えてアピール。
「反応ですけど、(グラブに)入ってくれてよかった」
好守に阻まれたキャベッジは悔しそうな表情でシャウトする。及川はこの回を無失点に抑え、直後の攻撃でチームは勝ち越し。小幡のビッグプレーが流れを呼んだ。
オフは昨年に比べて体幹メニューを増やし、腹圧を意識できるようになった。「反り腰の傾向があって。何事にも力が入れられてない感覚はあった」というが、今ではいろんな動きの中で無意識に腹圧を意識できるように。「力が抜けず、姿勢が維持される。大事なところでしっかり力が伝わってくれる」といいプレーにつながっている。
この日はバットでも貢献した。直近ではいい当たりを好守に阻まれることもあったが、「自分から崩れるようなことはしたくなかった」と前向きに取り組んだ。小谷野、上本両打撃コーチと話す中で、「シンプルにタイミングを取ること」だけを意識し試合に臨んだ。そして七回1死一塁で4試合ぶりの安打となる遊撃内野安打。五回1死一塁は送りバントで代打・渡辺の同点打につなげ、八回1死二、三塁は中犠飛でダメ押しの6点目をたたき出した。
6試合連続で先発し、チームも6連勝。スーパープレーを見せても、やることは変わらない。「ピッチャーが打ち取った打球をアウトにすることは常に心がけていますし、それができていると勝てると思う」。泥だらけになったユニホーム姿で小幡は頼もしく言い切った。
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