阪神・森下 復帰即!田中将撃ち 体調不良から3戦ぶり先発出場 藤川監督も安ど「すぐに良い反応をした」

 「オープン戦、阪神2-8巨人」(9日、甲子園球場)

 鋭い打球が三遊間を破ると聖地は虎党の歓声に包まれた。二回、先頭で打席に立ったのは「4番・右翼」でスタメン復帰した阪神・森下翔太外野手。1打席目の初球で勝負に決着をつけた。

 初対戦となる田中将が投じた142キロの高め直球を捉えると白球は左翼前に到達。「真っすぐをタイミングで。狙った球というかタイミングです」。決して直球を狙い澄ませていたわけではないが、きっちりと反応。復帰戦にもかかわらず、日米通算197勝右腕との対戦で適応力を見せつけた。

 虎の新4番が心配を吹き飛ばした。体調不良で自宅療養し、7日のDeNA戦は欠場。8日は室内練習場で別メニュー調整を行った。9日の朝に全体練習に合流し、5日・中日戦(甲子園)以来の先発出場。四回と六回の打席はそれぞれ三振に倒れたが、3打数1安打と元気な姿を見せた。

 藤川監督は「(安打が)一本出たしね。すぐに良い反応をした。順調かなと思いますね」。主砲の復帰に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 指揮官から新4番として期待される森下は覇権奪回を目指すチームにとって重要な役割を担う。宜野座キャンプでは腰部の張りを訴え、別メニューで調整するなど、ここまでの歩みは順風満帆とは言えなかった。今回も思わぬアクシデントに見舞われたが、シーズン開幕まで2週間以上もあり、調整の期間は十分に残されている。

 試合前のスタメン発表で名前がコールされるとスタンドから「おかえり!」の声援が球場に響き渡った。若き主砲の誕生に虎党の期待も計り知れない。開幕までの取り組みについて「もう常に言っている通り、(いつも)同じでやります」と淡々と語った。努力は裏切らない。自らのバットで証明し、チームを勝利へと導く。

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