阪神・藤川監督 ソロ含む3安打の前川に「サイクル安打止めてしまいました、私が」 育成右腕の工藤には「この先、一緒に戦いたいという投球に見えた」

 中日に敗れ、帽子を取る藤川監督(中央)=撮影・北村雅宏
 5回、中前打を放った前川(左)とタッチを交わす藤川監督(撮影・中田匡峻)
 9回、鵜飼を空振り三振に斬り、ほえる工藤(撮影・中田匡峻)
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 「オープン戦、阪神4-7中日」(5日、甲子園球場)

 藤川球児新監督の甲子園初戦となった一戦で、九回を育成ドラフト1位の工藤(四国ILp徳島)が1安打無失点で締めた。指揮官は最速157キロの速球で押す持ち味を発揮した右腕を「この先、一緒に戦いたいという投球に見えた」と称賛した。

 打者では前川が二回、中日・涌井から左翼ポール際へのオープン戦2号ソロ。その後も右翼線二塁打、中前打を放ち3安打1打点の活躍に、藤川監督は「ちょっと、サイクル安打止めてしまいましたけど、私が(笑)」と「本当にずっと打撃の状態も良くて。まだ準備という段階で、非常にいい状況なんじゃないでしょうか」と評価した。

 藤川監督の主な一問一答は以下の通り。

   ◇  ◇

 -育成ドラフト1位の工藤が持ち味を出した。

 「そうですね。やっぱり甲子園のファンの方の反応を見ても声援が正直。素晴らしいボールを投げていると思います」

 -攻めていく姿勢も見せていた。

 「いつ見ても同じボール。それから同じ精度で投げるように心がけができているし、やっぱり、今だけが勝負ではなくて、この先、一緒に戦いたいという投球に見えた。終わったばかりですから、しっかり考えたい」

 -鵜飼に対しても簡単に四球を与えなかった。

 「(捕手の)坂本も(速球で)しばらく引っ張って引っ張ってですけど。彼にその引き出しがあるということが分かっている状態だったと思いますけど。みなさん同様に、チームの仲間もビックリしていのではないかな、その存在の強さに。でも、寒かったので明日、明後日のコンディションも少し気になる。すごく速いボールですからね。素晴らしかったですね」

 -先発したデュプランティエ投手は。

 「(当初先発予定だった)ビーズリーの体調不良が少しあって、スライドのスライドといいますか、投げた投手はSGL(での教育リーグ)と合わせてスケジュールが動いていますので、少し大変だったなというところと。ネルソンもそうですけど、マウンドがぬかるんでいる状態というのがありましたから、初登板で30球を超えれば止める。これはもうコンディションを守る。また次の登板で、何よりも健康なことが一番なので。ネルソンはスピードも152、153キロが出ていますので。デュプランティエの方もスピードは出ていたんですけど、おそらく足場の問題があったんじゃないかなと思いますね。これも明日話してみてですけど、慣れるまでには多少の時間が。沖縄から帰ってきて、10日以上ですかね、2月23日が最後のゲームですかね。登板間隔も非常に空いていますから、ここからまたやっていこうというところですね」

 -ゲラは2年目でまとまったものを見せてくれた。

 「そうですね。そういう存在が大きいですね。今日ビーズリーがもし元気だったら、ビーズリーが先に投げて、それを見た上で登板できたと思うんですけど。甲子園の1回目がデュプランティエということになりましたが、またこれも慣れればこういうピッチングの形ができあがるということは、ゲラも最初来た時は少し戸惑いがあったそうですから、この辺りはこっちがしっかりコントロールして、パフォーマンスを引き上げていきたいなと思いますね」

 -伊藤将は失点が続いている。

 「こちらに急きょ来てもらってね、投球を見たいというところでしたけど、実際にまあまあ現状のボールというのはまだまだ本来の状況にないのかなというのは横から見てても感じるんですけど、1年長いですからね、しっかりへこたれることなくね、前向きに自分をきずかなければいけませんから。そこは投手コーチと、僕も投手ですから、今が一番じゃなくて、上げてこなければいけないと、状況は自分で把握してると思いますけど、なんていうのかな、今まで積み上げてた実績もある中で崩れ落ちたくないと思う気持ちもあると思うんですけど。築き上げると思ってね、発想の転換で、良くしていくという発想になれば、まだまだここから春、夏に向けて伸びてくると思いますけどね、現状では、少しボールはね、伸びてないかなという気がしますね。プッとキレてないかなというふうな気はしますね」

 -前川はキャンプからいい状態を継続。

 「ちょっと、サイクル安打止めてしまいましたけど、私が(笑)。本当にずっと、打撃の状態も良くてですね、たくさんの先輩方とかにも指導いただきながら伸びてきてるところですから、こちらとしては、駆け回ってる姿は素晴らしいんだけどね、まだ準備という段階で、非常にいい状況なんじゃないでしょうかね」

 -センター前に落ちた当たりは、振り切っているからか。

 「あれは彼に聞いたら、詰まらせたと。詰まらせながら打ち込んだという打ち方で、僕もあの打ち方が気になったのでね、そこだけは聞いたんですけど、しっかりカウントが苦しいところから持って行って、バットの面を合わせて、安打ゾーンに落とすというそういう意味では、底知れないですね」

 -ビーズリーはすぐ戻れそうか。

 「そうだと思います。コンディション不良というか内科系のことなんで。風邪というか体調不良ですね。外傷ではない」

 -試合後はファンにあいさつした。

 「必ずするように心がけたいと思います」

 -負けた試合後もか。

 「そうですね。勝っても負けても楽しんで喜怒哀楽を十分に楽しんで来てもらっていますからね。それは恥ずべきことなく正面に出ますよ」

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