【西山秀二氏の眼】阪神・村上は今と同じように投げられれば相当な成績残す
「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)
実績を残した投手がひと味違う雰囲気を出す阪神のブルペン。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は層の厚い投手陣が投げ込む姿を「壮観」と語り、なかでもオール直球で100球を投げ込んだ村上頌樹投手に注目。ぶれない安定したフォームに今季の活躍を予感した。
◇ ◇
阪神のブルペンはまさに「壮観」と言えるものだった。石井、才木といった実績を残した投手がひと味違う雰囲気を出し、他にも先発、リリーフの充実度は高い。中でも目を引いたのが村上だ。
体がぶれず、フォームが安定しているから、リリースも常に一定だ。直接聞いたわけではないが、もう一度“直球”を見つめ直そうとしているのではないだろうか。
というのも昨年は、10勝を挙げた23年と比べると少し成績を落としたのだが、私が見た限り、打たれ始めると変化球に頼ろうとして、さらに失点する、という悪循環に陥る投球があった。
村上の特長は球持ちのいい、制球された真っすぐであり、それがあるからこそ、変化球も効果的になる。
そこに気づき、オフにもしっかりとトレーニングを積んだからこそ、この時期に素晴らしいフォームで投げられているのだろう。ストレートの球質も現状、言うことなしだ。あとは疲れが出た時に、どれだけ今と同じように投げられるか。それができれば今季、相当な成績を残すだろうと感じた。
関連ニュース




