阪神・ゲラ 新球フォーク完成度100% 初ブルペンでさらなる進化 昨季9割以上直球、スライダーから「違いつける」
「阪神春季キャンプ」(2日、宜野座)
阪神のハビー・ゲラ投手(29)が2日、宜野座で初めてブルペン入りし、“新球”のフォークを披露した。昨季は直球とスライダーを中心に配球を組み立てていたが、新たな武器を身に付ければ藤川監督は「大きい」と期待した。積極的に落ち球を投げ込み、今季も勝ちパターンのリリーフとしてチームの力になる。
切れ味抜群の落ち球だ。3球ほど投じたフォーク。直球との差を見せつけるかのように、ホームベース付近で沈み込む。完成度は「100%だよ」と豪語。すでに実戦を見据えた上々の仕上がりを披露した。
「ゲームでは増えてくるかな。アメージングになると思うよ」と満面の笑み。ブルペン捕手が時折うなずく中、新球を投じ、ウイニングショット習得へ闘志を燃やした。
昨季は投じた9割以上を直球とスライダーが占めたが、今季は積極的にフォークを使っていく。落ち球は昨年も挑戦していたが、「違いをつけていきたい。あと1カ月、その中で取り組んでいけたらと思います」とグレードアップする。今キャンプでさらなる進化を遂げる意気込みだ。
藤川監督は「(フォークがあれば)大きいでしょうね」と習得に期待。続けて「フィールディングもうまいし、クイックも速いんで。そういうところで不安がない投手ですから、相手に脅威になる球種を見つけてくれたらいい」とゲラの向上心を評価した。
昨季は59試合で1勝4敗14セーブ、31ホールドで、防御率1・55の成績を残した。フォークを自在に操ることで、昨季7・45だった奪三振率向上も狙い、「いい打者に使いたい」と息巻いた。
来日1年目から勝ちパターンを任されてきた右腕。今季は他球団から対応されることも予測している。ネルソンら新たに中継ぎ投手も加入し、チーム内の競争にも勝たなければならない。そのためにも進化した姿でアピールする必要がある。
キャンプ初ブルペンでは直球を中心にスライダーやフォークも交ぜながら28球。「いい形で練習に取り組むことができたし、最初のブルペンをいい形で終えることができたよ」。ようやく訪れた沖縄らしい気候の中で充実の初ブルペンを終えた。“新球”を習得して実戦で使いこなし、今季も最強助っ投となる。
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