阪神・前川 真のレギュラーへ“岡林塾”で極意吸収「打つだけでは」3年連続GG賞の名手と自主トレ

 阪神・前川右京外野手(21)が17日、三重県内で行っている自主トレを公開。このオフは一緒に練習をしている中日・岡林勇希外野手(22)から、守備の極意を学んでいることを明かした。現在3年連続ゴールデングラブ賞を獲得している名手からの教えで守備を鍛えている。総合力を上げ、真のレギュラーを目指していく。

 練習終盤、左翼のポジションで“岡林塾”が開講した。前川は決まっている球場の使用時間を目いっぱい使ってノックを受けた。真剣な目つきからも、力の入れようを感じさせた。

 「基本的なことから始めて、土台を作っていくようにしてます。岡林さんに聞いてしっかり吸収したい」

 全ては試合に出るためだ。単純に守備がうまくなりたいことが大前提だが、守備力向上=試合出場に直結すると考えている。「(昨季は)1年間1軍にいたのに規定打席にもいっていない。終盤に代えられたら1打席、2打席立てない。打つだけでは今後厳しいと思った」。持ち前の打力を生かすためにも、守備が大事と身に染みて感じた。

 課題を抱える中、最高の師匠とつながった。元々同じ三重県出身で親交のあった岡林と、昨年末にテレビ番組で共演。その場で自主トレをともにすることが決まった。

 経験は惜しみなく還元されている。自身も投手出身で「ど素人だった」と話す岡林。ルーキー時代の恩師である阪神の工藤ファーム外野守備走塁コーチからの教えを元に前川へ指導している。「自分がこうして良かったという感覚を伝えて、合うのであれば取り入れればいい」と語った。

 午前中は守備に重点を置いた技術練習に励む前川。午後はトレーニング施設で体幹を鍛えている。上半身は大きくなり、体重も昨年から3キロ増。「昨年は置きにいったバッティングもあった。豪快に振り切って長打を増やしたい」とパワーアップの狙いを明かした。

 今季で高卒4年目を迎える。過去には巨人・岡本やヤクルト・山田ら覚醒した選手も多い、勝負の年だ。「昨年ある程度出してもらって、今年パンと落ちたら全く意味がない。このまま成長していかないといけない。昨年以上に大事になるので、気を引き締めてシーズンに入りたい」。虎の未来を担う男が、さらなる飛躍を目指し、鍛錬の日々を送っている。

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