阪神 ノーノー悪夢よぎった…貧打線に岡田監督喝「何にもせえへんのやもんなあ」 あと2人から痛恨逆転負け

 ベンチで敗戦を見届ける岡田監督(中央)ら(撮影・飯室逸平)
 6回攻撃前、ベンチ前で円陣を組む阪神ナイン(撮影・山口登)
 選手の交代を告げる岡田監督(左)=撮影・石井剣太郎
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 「阪神1-2巨人」(26日、甲子園球場)

 痛恨の逆転負け。ゲラ&岩崎のリリーフコンビの失点が大暗転につながったが、阪神・岡田彰布監督(66)は「何にもせえへんのやもんなあ」とわずか1得点と湿った打線に喝を入れ、六回攻撃前にはコーチ陣に円陣を組むよう指示を飛ばした。4万超の大観衆で埋まった聖地だったが、7戦全勝だった甲子園のデーゲーム不敗神話も崩壊した。

 ふつふつとわき上がる怒りを抑えながら、あきれたような表情を見せた。あとアウト2つから逃した勝利。岡田監督は失点した勝ちパターンの2人よりも、攻撃陣に矛先を向けた。「打線よ、そんなもん。1点じゃのお。1-0で勝とうと思う方が間違いよ」。最近6試合は1試合平均5・6安打で同1・6得点。またも課題が露呈した野手に厳しい言葉を並べた。

 2日前の悪夢がよぎった。菅野に対して二回2死からのノイジーの四球による走者1人しか出せずに五回までゼロ行進。戸郷にノーヒットノーランを許した24日と似た展開。凡退するたびにスタンドはどよめいた。

 六回の攻撃前。岡田監督は平田ヘッドに指示し、今季初めて円陣を組ませた。「こんなんやってたら、またやられるでって。同じことばっかり繰り返しているわけやから」。相手にヒントを与える円陣を嫌う指揮官が、あえて動いた事実が危機感の表れだった。

 無安打で迎えた七回1死からの3連打でようやく1点を奪った。だが、最少リードで迎えた九回にゲラが同点弾を浴び、延長十回には岩崎が決勝点を許した。2人がそろって登板した試合で今季初黒星。「そんな1年間打たれんことはないわけやから」と岡田監督。首位に立つ原動力となっている投手陣をかばった。

 28日・日本ハム戦(甲子園)からは交流戦に臨む。「まぁ(貯金)6いうてもそんな…。そら不思議よ、はっきり言うて」とここまでを振り返り、危機感を募らせた。

 「パ・リーグのピッチャーなんか強いストレートくるよ。もっと点入らんわ、交流戦なったらな。今の状態じゃな」。水口打撃コーチは打者に対して、直球に差し込まれないようにミートポイントを前にして打つように指導しているという。だが、指揮官は「打席にいくのも選手やねんから」と個々の自覚を求めた。

 甲子園のデーゲームでの連勝は7、連続カード勝ち越しは4でストップした。現実を直視するために与えられた逆転負けだったのかもしれない。「まず点を取るよりヒットを打つことよ。こんなんで勝ったらアカンということやろ。失礼やいうことよ。野球の神様?そんなん知らんけど。そういうことやろ」。終始、野手に苦言を呈し続けた岡田監督。喝は野手に届くか-。

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