阪神・渡辺 右でも先発起用に応えた「完璧」1号! 岡田監督「今、一番練習から調子いいのは渡辺やんか」

 「阪神3-0巨人」(25日、甲子園球場)

 手応えは抜群。青空に大きな弧を描いた白球を見ながらゆっくり走り出した。「ほんと完璧な当たり。行くなあと思っていた」。阪神・渡辺諒内野手が自画自賛した今季1号ソロは、価値ある追加点となった。

 1-0の四回無死、2ボール。「制球がいいので、なかなか3ボールにならないと聞いていた。甘い球だけに絞って」。赤星の内角シュートをすくい上げると、打球は長い滞空時間を経て左翼席中段に到達。23年6月29日・中日戦以来331日ぶりのアーチで、今季初打点をたたき出した。

 初回2死一、二塁は同じ球で二ゴロに倒れており、「得点圏で打てなかったので、なんとか塁に出ようと思った」。木浪、ビーズリーと並んだお立ち台で表情を緩めた。

 岡田監督は「今、一番練習から調子いいのは渡辺やんか」という。状態の良さを買って戸郷にノーヒットノーランを許した24日・巨人戦の八回2死は右対右で代打に送り、右腕・赤星が先発だったこの試合も5番で起用した。「(相手投手が)右なんかもう関係ないよ、今は」と目を細めた。

 渡辺は15日に今季初昇格。9試合で23打数7安打、打率・304と結果を残している。2軍では北川、山崎両2軍打撃コーチの指導を受け、状態を上げてきた。「一緒に今と昔の比較をしてもらったり。そういうのが大きい」と2人に感謝した。「春先、落ち込んで、悔しい場面はたくさんあった。チャンスが来ると思ってやって結果がついてきて良かった」。万雷の拍手を浴びたお立ち台。晴れやかな表情で満員のスタンドを見渡した。

 ◆チーム8戦ぶり弾 渡辺の1号ソロはチーム8試合ぶりの本塁打。16日・中日戦(バンテリンドーム)で原口が1号3ランを放って以来だった。また、甲子園開催の試合でも4月27日・ヤクルト戦で近本が3号2ランを放って以来、8試合ぶり。

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