阪神・村上 自己最多130球熱投も実らず 昨年に続き豊橋でまた石川昂に痛打
「中日4-2阪神」(14日、豊橋市民球場)
自己最多130球の熱投も実らず、敗戦投手となった。勝ち越し打を浴びた直後、阪神・村上頌樹投手(25)は本塁後方で両膝に手をついて無念さをにじませた。7回1/3を8安打4失点(自責点3)で、防御率0点台をキープできず、防御率トップも陥落。「八回に点を取られてしまってそこがいけなかったですし、投げきれなかったのが申し訳ない」。痛恨の敗戦の責任を背負った。
三回には先頭の高橋宏に許した右翼への二塁打を足がかりに、先制を許した。先発3試合連続での先制点献上。「ボール先行でテンポ良くなかったので、あまりリズムに乗れなかったですし、先制点をまたあげてしまったので、そこかな」と反省点を並べた。
それでも四回からは4イニング連続無失点。七回2死からは、木浪の失策による一塁代走の尾田をけん制で刺して、味方のミスをカバーした。
100球を超えた八回もマウンドを任されたが1点リードを守り切ることができなかった。「先頭を出しましたし、そこじゃないですか」と分岐点に挙げたように、先頭の岡林が右二塁打。田中は犠打を狙ったが、佐藤輝のミスで無死一、三塁へピンチが広がった。
その後、カリステの右前打で同点となり、1死満塁からは石川昂が2点適時打。前回7日・広島戦(甲子園)も味方の失策2個が、いずれも失点につながった。この日は2個目のエラーで出塁した走者が、勝ち越しのホームを踏んだ。
昨年5月16日も豊橋での中日戦に先発。勝ち投手にはなったが石川昂に3ランを浴びた。1年後の再戦でも“因縁の相手”に手痛い一打を食らって黒星を喫した。