阪神・岡田監督「『絶対やる』という気持ちでいてたんでね」今季初の首位 雨中の接戦制し3連戦計25得点

 雨中の激闘を制しファンにあいさつする岡田監督(左端)ら(撮影・立川洋一郎)
 6回に3ランを放った佐藤輝は7回の守備に就いた際、 ファンの歓声に応える(撮影・中田匡峻)
 7回、細川を遊ゴロに打ち取りほほ笑む才木(撮影・中田匡峻)
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 「阪神3(降雨コールド)0中日」(21日、甲子園球場)

 午前中から断続的に降り続いた雨の中、阪神園芸が試合開始へこぎ着けた。午後1時10分ごろから内野に敷かれていた全面シートの撤去を始め、グラウンド整備を開始。途中で雨脚が強まり、シートを再び内野に掛けるなど懸命の整備が続いた。スタッフは雨具を使用せず、雨に打たれながら作業を継続。吸水スポンジで水を吸い取り、新たに土を入れるなどして試合ができる状態に戻した。53分遅れでプレーボールがかかると、スタンドからは大きな拍手が湧き起こった。

 阪神が雨中の接戦を制し、今季初の首位へ躍り出た。岡田彰布監督は「才木が一番(試合を)やりたかったみたいでね。それに値するピッチングをしてくれました」と右腕をたたえ、陰の功労者へのねぎらいも惜しまなかった。

 「予報が悪いのはあったけど、とにかく(阪神)園芸さんにも『今日は絶対やる』という、そういう気持ちがあったからね。みんなのプレーにも、才木にも表れてたんじゃないですかね」

 午前中から雨が降り続き53分遅れで始まった試合だったが、内野グラウンドは瞬く間に水が浮いた。聖地のグラウンド整備を担う阪神園芸のスタッフはずぶぬれになりながら奔走。イニングの合間に何度も砂を入れて、試合成立にこぎ着けた。一塁側ベンチから、その尽力ぶりを目にしていた虎将だけに、賛辞を贈らずにはいられなかった。

 裏方の気概に応えるかのような3連勝だった。10試合連続2得点以下で計15点しか取れなかった打線が、中日との3連戦で計25得点を量産した。指揮官は「10試合しのいで、辛抱したのが、この3、4試合のいい結果になっている」と分析。「ピッチャーが頑張っているのに、ちょっとふがいなかった」という野手陣の奮起が、連勝街道の推進力となっている。

 「お客さんのためにも『絶対やる』という気持ちでいてたんでね。寒かったと思いますけど、いい試合を見せられて本当によかった」。黄色い雨具でスタンドを染めた虎党の後押しにも感謝を忘れなかった。

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