阪神・森下 11戦ぶり「3点の壁」突破弾 勝負強さ発揮、リーグトップタイ4号ソロ

 「阪神7-0中日」(19日、甲子園球場)

 呪縛を解いたのは阪神・森下翔太外野手(23)のバットだった。打球が左翼スタンドへ吸い込まれる。沸き上がる甲子園のダイヤモンドを、ほぼ表情を変えず一周。チーム11試合ぶりとなる3点目のホームを踏むと、仲間の出迎えに笑みがはじけた。

 「次の1点が大切になる展開だったので、追い込まれてましたけど結果的にホームランになったんでよかった」

 前夜は八回に同点打と勝負強さを見せ、この日は2点リードの三回1死の場面。カウント2-2からメヒアの低めスライダーを強振した。「逆の風ではなかったので。いい感触でもあったのでいったかなと」。貴重な追加点となる一発はリーグトップタイの今季4号ソロに。そして10戦連続2得点以下が続いていたチームに、4月6日・ヤクルト戦(神宮)以来となる3点目をもたらした。

 七回にも意地を見せた。梅津の4球目、自打球が左ふくらはぎ付近を直撃してもん絶。トレーナーが駆けつけたが、再び打席に戻るとスタンドから“頑張れ”と拍手が送られる。すると5球目、150キロ直球を左前へ。「うまく切り替えて。インコースをずっと攻められてたので、ヤマを張りながらいけたのがよかった」とうなずいた。

 打率は・231だが、いい場面での一打、流れを変える一打が目立つ。「毎日打てなくても切り替えてできている」とその要因を明かす。“切り替え”は私生活でもそう。オフに練習することはあまりない。「学生時代からオフはリラックスする時間に充てたいと思っている。シーズン長いので、オフはオフでしっかり取っておかないと、体的にもしんどくなってくる」。リフレッシュし、また試合に臨む。オンオフをしっかりできるのも森下の強みだ。

 今季初の貯金生活を、大山先輩とのアベック弾で導いた。「大山さんも今季初(本塁打)で猛打賞もしましたし、ここから乗ってきてくれると思うので。その前に自分がランナー出ればかえしてくれるんじゃないかなと思って明日以降やっていきたい」。頼もしい3番打者がチームの貯金を積み重ねていく。

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