阪神・梅野 いつも変わらない“ファンファースト”少年に贈った「ありがとう」のメッセージ

 「中日1-2阪神」(14日、バンテリンドーム)

 大幅に打線を入れ替えた阪神が、逆転勝利で連敗を3で止めた。2番打者として出場した梅野隆太郎捕手は同点適時打を放ったほか、才木を7回1失点で今季初勝利へと導く活躍。デイリースポーツの担当記者が今春キャンプでの梅野の心温まるエピソードを明かした。

  ◇  ◇

 今春キャンプ終盤に右肩肉離れを発症した阪神・梅野だが、開幕には間に合わせた。その宜野座キャンプ打ち上げ前日、顔なじみの「パーラーぎのざ」のスタッフに、ひとつの紙袋を託した。中には、ある少年ファンに渡してもらうために、「ありがとう!!」というメッセージとともにサインしたスパイクを入れていた。

 「いつも応援してくれてる小さい子で。言葉をかけると照れて固まる感じの子で。自分がケガした中やったけど何かできることないかなって、スパイクが思い出になればなと思って。でも、あの日はたまたまおらんかったから、(店の)おばちゃんに渡しといてって」。後日、店のSNSでは、スパイクを手に感謝を伝える少年の様子が公開された。

 「苦しいときにも応援してもらってたし、喜んだ姿も見られたので、持ちつ持たれつじゃないけど自分の活力にもなりました」。昨季、左腕骨折のリハビリ中でさえ積極的にサインの求めに応じていた梅野。今シーズンも“ファンファースト”の思いは変わらない。(デイリースポーツ・丸尾匠)

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