阪神を襲った魔の六回 首脳陣泣かせの先頭四球 判断が難しかった阪神・大竹の交代時期 阪神元監督「予兆がないだけにね」

 6回、降板した大竹はベンチでガックリとした表情を見せる(撮影・山口登)
 6回、中田に適時打を打たれる大竹(撮影・立川洋一郎)
 6回、勝ち越しの適時打を許し、ベースカバーに入る岡留。右は山本(撮影・田中太一)
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 「中日5-2阪神」(13日、バンテリンドーム)

 阪神は初回に佐藤輝の2点適時二塁打で先制したが、その後は打線が沈黙。2点リードの六回には、5回まで4安打無失点と好投を続けてきた大竹が、先頭・田中にストレートの四球を与えると、高橋周、中田、細川に3連打を浴びて交代。2番手・岡留が流れを止められず、この回一挙4失点で逆転負け。阪神元監督の藤田平氏は、大竹の投球について「予兆がないだけに、交代時期が非常に難しかった」と監督経験者ならではの視点を交えて解説した。

 初回に2点の援護を得た左腕。五回無死一塁からの犠打が失敗となり、一塁走者として塁に残って近本が一ゴロ併殺打。流れが変わりそうな直後のイニングを無失点に抑えたことで乗っていけるかと思われたが、落とし穴が待っていた。

 藤田氏は「阪神にとっては魔の六回になった。誰が田中にストレートの四球を与えるなんて予測できただろうか。それまでに予兆がないだけに、首脳陣泣かせのイニングになった」と指摘した。

 無死一塁から高橋周に右前打を浴びて一、三塁にピンチは広がり、中田には反撃の中前適時打。1点差に迫られ、細川にも左前打。無死満塁のピンチを残して大竹は降板。岡田監督は2番手に岡留を告げたが、代打・中島に同点の押し出し死球。宇佐見に勝ち越しの左前適時打。1死後、代打・村松にストレートの押し出し四球。傷口を大きく広げた。

 藤田氏は「田中に四球を与えた後、急にボールが高くなって、真ん中に集まり始めた。それはまではボールも走ってたし、キレもあったのに。球数は降板時で70球。大竹は手術の影響でキャンプから出遅れていたけれど、球数ではなく、イニングで疲れが出たとしか考えられない。だから、ベンチとしてはリードしている展開でもあったし、交代時期を見極めるのが非常に難しかったと思うし、ベンチ泣かせの先頭四球になった」と語った。

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