阪神・大山は球場騒然の激突シーンも「今日はそれじゃなくて」「チームのみんなに感謝して」九回1死満塁で併殺「本当に勝ててよかった」

5回、倒れ込んだ後、起き上がってお互いに声をかけ合う大山(右)と西川(撮影・田中太一)
逆転勝利に喜ぶ阪神ナイン(撮影・金田祐二)
5回、満塁で遊ゴロの併殺に倒れる大山(右)=撮影・吉澤敬太
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 「ヤクルト6-7阪神」(5日、神宮球場)

 阪神の大山悠輔内野手は試合後「きょうはそれじゃなくて、勝てたことがうれしい」と語った。球場騒然のアクシデントを乗り越え、チームの勝利に安どの表情をにじませた。

 場面は五回だった。ヤクルト・西川が一、二塁間へ放った打球を中野が懸命にグラブを伸ばして捕球。そのまま一回転して一塁へ送球したが、ボールがそれて走り込んできた西川と大山が激しく衝突する形になった。

 その場に倒れた両者。大山は膝を抱えながら苦悶の表情を浮かべた。すぐさまトレーナーが駆け寄り、グラウンドには担架が運び込まれた。球場には両選手へ「頑張れ」コールがスタンドからわき起こる。衝撃が和らいだ2人はそれぞれ立ち上がり、プレーを続行した。

 直後には一塁ベース付近で大山が西川に頭を下げ、西川も笑顔で応える紳士的なシーンも。神宮球場は大きな拍手に包まれていた。九回1死満塁の勝ち越し機では三遊間へ痛烈な打球を放つも、ヤクルト・村上の好守にあってホームゲッツーとなっていた。それもあっただけに「チームのみんなに感謝してという試合なので、本当に勝ててよかったです」と仲間たちへの感謝の思いを口にしていた。

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