阪神・村上 まさか3回5失点KO 昨季なかった初回失点&自己ワースト被安打7

 1回、山本に走者一掃の適時三塁打を許し、悔しがる村上(撮影・山口登)
 力投する村上(撮影・中田匡峻)
 1回、ピンチを迎えマウンドに集まる村上(中央)ら阪神ナイン(撮影・山口登)
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 「阪神3-5DeNA」(2日、京セラドーム大阪)

 波乱の船出となったMVP右腕は、リズムを取り戻せなかった。ホーム開幕を任された阪神・村上頌樹投手が、自己ワーストタイの7安打を浴びて3回5失点(自責1)で今季初黒星。スタンドを埋め尽くした虎党の期待に応えられず、「やっぱり緊張感ありましたし、その中でフォアボールをいきなり出したので、そこがやっぱり良くなかった。力んでしまってたので、もう少し落ち着いて投げれば良かった」と無念さをにじませた。

 “初回無双”がいきなり崩れた。昨季は先発したシーズン21試合、CSファイナルS1試合、日本シリーズ2試合の全てで初回無失点だった。しかし、立ち上がりに4失点。「先頭からいきなり出したんで、リズムも悪かったですし、その後失点もしてしまったので、流れが良くなかった」。初回無死。開幕カードで大暴れしたドラフト1位・度会(ENEOS)に与えた四球が勝負を大きく左右した。

 1死一、三塁から佐藤輝の失策が絡んで先制点を献上。続くDeNA打線で一番警戒する打者に挙げていた宮崎に右前打でつながれる。2死満塁で山本には9球粘られた末、152キロ直球をとらえられた。「2アウトだったので、しのいだら最少失点の1点だったんで、何とか防ぎたいなと思って」と必死に腕を振ったが、踏ん張りどころで走者一掃の適時三塁打を浴びた。

 三回1死満塁から一塁・大山の野選で5点目を失った。三回に代打を告げられて、65球で降板。昨季は一度もなかった3回KO。プロ初先発だった21年5月30日・西武戦の2回1/3に次ぐ短さで、マウンドを降りた。

 最速153キロを計測したが、直球で空振りを奪ったのはわずか1球。「球速は出ても打たれるので、質があんまり良くなかったって感じなので。そこをもっと次に向けてやっていきたいなと思います」。反省の言葉を並べたが、下を向いてる暇はない。見つかった課題を修正して、次こそシーズン初星をつかむ。

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