阪神の森下翔太外野手（２３）が中大の後輩で巨人ドラフト１位・西舘攻略へ意気込んだ。

　七回を任される右腕と、早ければ開幕カードで初対戦する。実現すれば試合終盤の重要な場面で、結果を残せば勝利に直結する可能性が高い。「真っすぐも強いし、全球クイック（モーション）で来るんで。タイミングが合わせづらいと思う。いい投手なんで、何とか球数を稼いだりしながら糸口を見つけたい」。大学時代に会話する機会も多かった後輩との対戦を心待ちにしながら、攻略のイメージを膨らませた。

　データも後押しする。昨季のイニング別打率は七回（・２８９）が、六回（・３１４）に次いで高かった。「後半の１点はすごく重くなってくる。そういうところで１点を取れる、チャンスで強いバッターは理想像でもあるので」。１年目と同様、勝負どころでの印象に残る一打を誓った。

　甲子園の室内練習場では通常メニューをこなした。「当たり前のことをしっかりできるような状態に持っていきたい」と話したように、２０日のソフトバンク戦で痛めた右足の回復は順調だ。

　伝統の一戦から始まる２年目。「（開幕カードは）相当、大切だと思う。すごくバランスの取れたチームで、監督も代わって。しっかり勝ち切るというのは、自分たちを勢いに乗せるっていう意味でも大切」。後輩にも巨人にも王者の貫禄を示し、連覇へ好発進を決める。