阪神ドラ3・山田「3・11」当時5歳、仙台の実家で大揺れ経験 震災の被災者へ「勇気を与えられるようなプレーを」

 取材に応じる山田(撮影・中田匡峻)
 福岡遠征のため、移動する山田(撮影・中田匡峻)
 取材に応じる山田(撮影・中田匡峻)
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 阪神ドラフト3位の山田脩也内野手(18)=仙台育英=が東日本大震災から13年になる11日、当時を振り返りながら被災地への思いを語った。

 5歳の時だった。仙台市の実家を大きな揺れが襲った。「お母さん以外は家にいて、全員で逃げました。山の方だったので、津波の心配はなかったんですけど」。父の浩二さんが家族を引き連れて避難し、全員が無事だった。ただ、水道もガスも止まって使えない。偶然にも近所の友人宅は水道だけ使えたため、借りることができた。「大変でしたね」。助け合いながら苦難を乗り越えた。

 3歳から始めた野球もできない日々。「当たり前にできてた野球ができなくなった悲しさとか、いろいろと感じるものはありました」。日常生活でも普通のことができない。「当たり前のことはないんだな」と少年時代の心に刻まれた。

 仙台育英では毎年3月11日に黙とうをささげた。被災地を訪問することもあった。「特別な日かなと思います」。1月1日には能登半島地震もあった。自身も震災を経験しているからこそ、感じることがある。

 「自分は野球でしか勇気を与えることができない。東日本大震災や今年は能登半島でも被災された方がいる。そういう人たちに少しでも勇気を与えられるようなプレーをしたい」。プロ野球選手になったからこそ、伝えられることがある。全力プレーで一人でも多くの人を笑顔にする。

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