先発転向を目指す阪神の及川雅貴投手（２２）が３月３日のオープン戦・日本ハム戦（札幌ド）に登板することが２８日、分かった。現在、先発陣は村上、伊藤将、大竹、才木、青柳、西勇と６人がそろう。結果を残して有事に備えていく。

　今キャンプ初日に安藤投手コーチから先発転向を告げられた左腕。投げる度に評価を上げていった。１８日の練習試合・広島戦では２回無安打無失点。２４日のオープン戦・ヤクルト戦（浦添）では今春最長となる３回を投げて１安打無失点と好投した。疲労が蓄積する中、直球の最速は１４８キロを記録。力強いボールでアピールした。

　１軍での先発は昨季の優勝決定翌日の９月１５日・広島戦の１試合だけで、同戦は２回で降板。「３イニングまでは何とかなる。５イニングになると、全く違ったものになるので、それが自分の中では分からない」と話していたように、今後は長いイニングにも慣れていかないといけない。

　順調にいけば、３月１０日のオープン戦・巨人戦（甲子園）での登板も濃厚。先発陣の“ジョーカー”を目指し、最善の準備を進める。