阪神・森下 試して見つける最高のバット 新旧2種、新タイプも発注 岡田監督「気づいてよかったよ」

 「阪神春季キャンプ」(22日、宜野座)

 試行錯誤のままオープン戦へ突入する。阪神・森下翔太外野手(23)がキャンプ最終クール初日となった22日、フリー打撃で新旧2種類のバットを5度持ち替えて感覚を確認した。23日から始まるオープン戦・巨人戦(那覇)には「3番・右翼」でのスタメン出場を予定。たかがバット、されどバット-今後も改良型を含めた数種類のバットの併用を続け、納得の打棒で2年目のシーズンへと臨む。

 いよいよオープン戦は始まるが、開幕まではまだ時間がある。2年目のシーズンに向けて試行錯誤が続く森下。一打、一打確認しながらフリー打撃を打ち込んだ。体を回旋しきって打つ理想の打撃に近づけるために、納得のバットにたどり着いてみせる。

 「(新旧)両方だけでなく、新しいバットも頼んでいる。それも試しながら。たかがバットなんで。そこに自分はこだわっていないんで。どんどん自分に合うものを見つけられればそれでいいと思います」

 最終クール初日。打撃ケージに2本のバットを持ち込んだ。昨季使用したモデルのバットと、昨年12月に新調したグリップが太い「ピート・ローズ型」のバット。フリー打撃では合計5度持ち替え、旧型で49スイング、新型で38スイングし、柵越えは新型での1本だった。その後の特打では新型のみを使い、132球を打ち込んだ。

 ここまで、紅白戦を含めた実戦5試合で打率・313(16打数5安打)。安打は出ているが、長打は左翼線を破った二塁打の1本のみ。岡田監督は新バットでは打球が上がらないことを指摘していた。

 今キャンプ初めて旧型バットも使用しての打撃練習。その姿に指揮官は「遅いっちゅうねん。(3月の)侍(ジャパン)に選ばれてるからな。それまでは黙っておこうと思ってたけどな。その前に気づいてよかったよ。自分のものがまだないわけやんか。こういう形のバットというかな」と苦笑い。2年目の若武者の模索する姿を温かく見守っている。

 新旧の2本だけでなく、新たなバットも発注済みだ。「今のこの太いバットから少し削った形と、前の形から太くして重くしたバットを。今は試しているんで、試して合わなかったら使わなかったらいいだけなんで。どんどんいろんな型を試したいなって感じです」と森下。今後もさまざまな種類を使用していく。

 道具だけでなく、体もシーズンへ向けて準備は怠らない。開幕戦と同カードとなる巨人とのオープン戦初戦は「3番・右翼」でスタメン出場を予定。相手先発は戸郷だ。「開幕戦で当たる投手だと思う。相手にちょっと嫌な印象を与えられたらいい」。本番を見据えた戦い。残り約1カ月で最高の逸品を見つけ出し、2年目の飛躍につなげる。

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