【佐藤義則氏の眼】阪神・ゲラ抑え任せられそうな潜在能力 新フォーム湯浅は少し調整遅れ

 「阪神春季キャンプ」(16日、宜野座)

 阪神の投手陣全員が投球練習を行った。視察したデイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(69)は、新外国人ハビー・ゲラ投手(28)の投球を絶賛した。

  ◇  ◇

 キャンプも中盤に入り、この日は投手陣全員が投球練習を行った。どの投手もいい感じに仕上がっていて、ブルペン全体に活気を感じた。岡田監督とも話をしたが「若手が自信をつけるとすごいなあ。何もすることがないよ」と笑っていた。

 中でも目を引いたのが新外国人のゲラ。力のある真っすぐでスピードも155キロぐらい出ていた。フォームも変な癖がなくてバランスがいい。コントロールも良く、ストライクをどんどん投げ込んでいけそうだ。変化球もしっかり考えて投げ分けていた。最初は中継ぎになると思うけど、抑えも任せられそうなポテンシャルを感じた。

 1軍に合流した岩崎もシーズン中と同じぐらいに腕を振って、低めに制球された、いい球を投げていた。一方で、少し調整が遅れているように見えたのが湯浅。抜けた球があり、指のかかりもそんなに良くない。テイクバックで腕の振りが下から上に巻き込むような形になって小さくなり、右肘が前に出づらくなっている。テイクバックをコンパクトにしたフォームに変えたということだが、周りの投手がいい球を投げているだけに物足りなさを感じた。

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