阪神・岡田監督 育成ドラ2福島を高評価「代走守備で。守備ええからな、肩もええからな」【一問一答】

 「阪神春季キャンプ」(12日、宜野座)

 阪神の岡田彰布監督(66)が育成ドラフト2位・福島圭音外野手(22)=白鷗大=の走塁を高く評価した。肩の強さも外野陣では1番として「代走守備で。守備ええからな、肩もええからな」と今後の成長次第では開幕前の支配下登録の可能性にも言及した。以下、主な一問一答。

 -才木は出遅れていた分、ホッとしたところはあるか。

 「まあ。しゃあないわ。(1月末の)体調不良な。あれ。うん。(紅白戦登板を)自分から言うたんかな。1イニングやけど。まあ、別に心配ないと思うけどな」

 -ブルペンと同じ力を出すことは難しい。

 「フフフフ、鈴木か。どうしてもこう、抑えたい気持ちというかな。まあ、な。具志川でやってたら、こういう機会はしょうがないと思うけど。なあ。そらおまえ、あんだけボール、ボールになって、本人が一番悔しいと思うけど。それはやっぱり、ブルペンでな、俺が見に行ったとき、あんないいボールを投げとったのに、それを出せたらのお。まあ、まだまだそれはチャンスあると思うけどな」

 -川原はどうか。

 「きょう、よかった。インコースでな、2つくらい三振取ったもんな。右の」

 -直球で攻めていく姿勢があった。

 「だから、なあ。育成やけど、ピッチングコーチが2イニング投げさすくらいやから、やっぱりそらな、いけるというあれがあったんやろな。でも、それはおまえ、川原、よかったよ、ストレート。ストレートで空振り取れとったからな。コントロールもだいぶようなってるよ。ばらつき、あんまりなくなってきたよな」

 -2イニング目が特によかった。

 「右バッターのひざ元でな、ストレートでな、三振2つ取ったんで。あれ、ええボールやったよ」

 -きょうは福島の盗塁があった。試合を通じて二盗の場面もあった。

 「きょうはあれや、ヒット打って、前が詰まってしまったからな。あれやけど。だからおまえ、最後、守りも何もないんやから。裏の攻撃やったからな。渡辺のとこで、塁出たら、行かせますかって。誰が出ても、行かせなあかんやろ。こんなん渡辺が塁に出るかどうかわからへんやないか。またちんぷんかんぷんなこと言うてるなあって思って。誰でもええやん、守りに行く必要もないんやから」

 -島田の臨時代走も監督の指示か。

 「そうや。若いのを行かせろって言うたら、島田が出てきたから、おまえ、若いのやって言うてんのに(笑い)。何をしてんの?そんなんおまえ、準備しとかなあかんやろ。ミエちゃん(が出塁した場面)やのに。ストライクが入らへんのやから、ボール2ぐらいになったら、ヘルメットをかぶって用意しとかなあかんやん」

 -福島は初球から行けた。

 「初球って言うても滑っとったな。佐藤(蓮)はクイックが速いからな。あれでもセーフになるんやから。スライディングも良かったもんな。アウトかなと思ったけど、最後、スライディングも良かったもんな。そんなん、俺らもスライディング姿を見るのが初めてやんか。どんなスタートを切るかも見てなかったわけやからな。(田中)秀太(ファーム内野守備走塁コーチ)に走らせいって言うたのに、安心しとったんちゃう?ワンアウトになって、なんでおまえ三盗せえへんねん。何を安心してんねん。盗塁って二盗だけちゃうやろ?なあ。行かせようと思ったら、(野口の)初球にデッドボールになったから、で、左バッター(高寺)になったから、行かせられへんやん。そういうところを臨機応変にせなあかんっていうことやなあ。でも、いい足してるで。あれは」

 -スピードだけじゃなく盗塁の技術も合格点か。

 「だから、今日、走る姿を見るのが初めてやんか。本当やったら、昨日、見られたのにな。走れへんから。今日の朝のミーティングであいつ、次のクールで1軍に上げるから(って言うたよ)。バッティングもええよって言うたよ、俺な。ハシケン(橋本打撃投手)が投げてて、おまえ、バッティングええやないかって。(担当スカウトの)平塚が言うてることは本当やったんやって言うたったわ。平塚がバッティングええって言うてたから、ホンマに良かったやんかって言うて。ほんなら、今日もちゃんと打ちおったやんか。今日の朝のミーティングで言うた。だから、糸原と原口と3人上げよう言うて。次のクールで。2軍で走ってもしゃあないからなあ。1軍のピッチャー、クイックとかのレベルで毎試合ええやんか。代走守備で、守備ええからな、肩もええからな。シートノック見とってもあいつが一番肩ええよ。カットに投げるボールもな、強いボール投げてるの、ええやん。経験積ませたらええねん。オープン戦なんかおまえ、最初の方なんか練習試合にしてもな、最後な、代走出て外野の守備固めいう形から入ってもええわけやから。それからバッティングようなってもええわけやから。バッティングから入る選手とな、足、守備で入る選手とそらいろんなタイプおるわけやから」

 -この春、期待に応える姿を見せれば2桁(の背番号)も見えてくる。

 「まあそうやろな。可能性あると思うよ。きょう朝でも言うてた、あれもそうやろ、(オリックス)茶野か。去年ずっと1番打っとったやんか、3桁(背番号入団の新人)で。2桁なって開幕も1番打っとったやんか。そういうケースもそらあるやんやっぱり。スカウトが見た目よりも思った以上にな、みんな中入ってやったらいい選手やったっていうの多いよ。可能性はそらあるよな。なにより武器があるいうのがすごいわ、これな。他の者にないものがあるわけなからな。はよ走れ言うてもおまえ走れへんやろ。それはもう自分の武器なわけやからのう。そんなん練習して速なったっていうよりもな、それは小さいときから足はすごかったんやろうな。それは生かさんとな、チームとしてな」

 -接戦の場面でベンチの武器にもなる。

 「そら当然なるなる。そんな本当の走り屋いうのはいないからな。昔の代走言ったら絶対1球目、2球目くらいまでには絶対盗塁してセーフなるいう、そこまでの走り屋はおらんからな。足の速いのはおるけどな。走塁含めてうまい選手はおるけどな。本当の走り屋な。昔で言うたら広島の今井(譲二)とかな。あんなん絶対セーフになってたもんな。絶対初球とか2球目までに走っとったやろ。広島球場の走路固めとったけどなその頃。スパイクが蹴りやすいようにカチカチに固めとったけどそれは本拠地の武器やからな。そういうスペシャルなやつがおったら絶対チームとしてはプラスになるやん。あれ(ソフトバンクの)周東なんか、代走で盗塁王取ったんちゃうの、ほとんど。最初なんかおまえなあ、30何個。代走ばっかりやろ、あれな。そっから何か外野の、内野も守れて、レギュラーポジションを取るっていうな。そういう選手もおるからな、でも。現実におる」

 -周東くらいになる可能性もある。

 「いやまだそんなん。それはあれやん」

 -石黒はストライクが簡単に取れそう。

 「あれ結構コンパクトに投げるな、あれな。俺が行ったときはちょうど前の日にバッティングピッチャーで投げたからな。ブルペンで投げてなかったからな、新人な。でもまあ、評判はええ話は聞いとったよ。石黒が一番ペース的に実戦で早く投げれるっていうかな。球もピュッとくるよな」

 -ファームで試合経験を積んで育てていくイメージか。

 「それはまあこっちに来てもおまえ、順番が回ってけえへんやんか。今、投げるやついっぱいおるからな、こっちも。だからな、ファームもな、こっちで試合あるから。なんぼでもそこで投げたらええと思うよ、どんどん」

 -大観衆で新人が試合を体験することでモチベーションにもなる。

 「そらなるよ。それは両方とも沖縄でな、キャンプ張れたからできることで。安芸から呼ぶか?そんな、おまえ(笑い)。そら高校生なんか、まだおまえ3月やろ、卒業式な。まだ高校生なんやで。そうやん、考えたらおまえ、すごいことを経験をしてる言うことやんか。そら右見たら佐藤守って、左見たら中野守っとったら、そらおまえ緊張するやん(笑い)。そんなもん当たり前やん、そんなんおまえ。緊張しました言うておまえ、緊張せん方がおかしいやん。でもこれからそないして経験積んでな、そんなんでやっていかなあかんわけやからのう。まだおまえ3月の卒業式にまだ迎えてないんやからな。まだ高校生言うことやろ?でも1月から給料もらってる、だから高校生ちゃうよ(笑)」

 -給料は1月からもらえるのか?

 「そういうことやろ?もうもらってるよな、契約、1月から結んでるんやからな。まだ高校卒業してないのに金もらっていいんかなと思う、アルバイト料(笑)。正社員やもんな。12月にサインするもんな。そこら辺が矛盾してる」

 -佐藤輝は大観衆を喜ばせただけでもう十分か。

 「行きそうな感じやったもんな。秋山真っすぐばっかり投げてるから。おまえ変化球投げへんかなって、2人に真っすぐ打たれてから変化球やっと投げ始めたから、おまえちょっとな自分のスタイルを考えないとあかんよな。いくらなんでも」

 -取り組んでいることはできている感じか。

 「そうやん、だからもうあの辺は大山にしてもヒット1本出ても別にあれやろ。結局シーズンで打たなあかんわけやからな」

 -今日の秋山の球も遅いですしね。

 「おまえが言うな(笑)。この2試合はもう紅白で同じチームでやってるわけやから、次のクールから対戦相手違うしな。その辺から徐々にやけど、まだ2月やからよく考えたら。そら、2月に最後オープン戦とかもあるけどキャンプの一環の実戦やからな。ずっと練習やったら体も疲れるやろうしな、野口なんかバテバテやな。バットなんか全然出えへんな(笑)。そりゃ初めての一軍キャンプで、思ったよりも緊張感とかいろんなので、バテるよな。そういうのがな、そこで緊張ほぐれてようなったらいいけど、そんなんしゃーない。その辺は差し引いとかんとな。結局でも2軍の選手を見るいう方が重点的には多いからな。まあ1軍選手をずっと見てるんやからな。せっかく沖縄でキャンプできたからそういうの見れるし。練習だけじゃなしに実戦でどのくらいのそういう姿を見せてくれるかってのもできるわけやしの」

 -野口は1軍投手と対戦して経験を蓄積してほしいか。

 「まあそうやろなあ。おーん。あのくらいの変化球のキレとかこれまで経験してないわけやからな。そんなんこれからやん。なんぼでも1軍でな。1軍のピッチャーと練習試合とかで当たっていくわけやからな。そん中でどう対応していくかってな。やっていけばええだけの話やん」

 -梅野も元気な姿だった。

 「そんなん普通の風邪やったからな。コロナとかインフルエンザとかやったらアレやけどな。それは良かったわ」

 -オーナーも日光が強い中で観戦した。

 「いや別に。なんでや。暑くないよ。ちょうどええやん」

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