阪神・ドラ4百崎 ラーメンパワーで有言実行「横浜家系ラーメン初の家」店長・本田将大さん期待

 阪神選手ゆかりの人々がエールを送る「虎戦士にエール」(随時掲載)。今回はドラフト4位・百崎蒼生内野手(18)=東海大熊本星翔=が高校時代に通った地元・熊本県菊池郡菊陽町の「横浜家系ラーメン初の家」の店長・本田将大さん(27)。百崎とのエピソードを明かし、将来阪神の看板選手となることを期待した。

  ◇  ◇

 東海大相模時代、家系ラーメンにハマった百崎は、高校2年で東海大熊本星翔に編入後、実家の近くの「初の家」を発見。22年11月、練習終わりにチームメートと2人で初めて訪れた。ユニホームは泥だらけで「『今、野球やってきました!』って感じでした」と本田さんは笑って振り返る。熊本ではすでに有名だった百崎。「相模に行ってて、転入して」と言われ、「あ、君が百崎くんなんだ」とすぐに分かった。

 最初の注文はラーメンだけだった。自身も熊本工で甲子出場経験があり、野球に打ち込んでいた本田さんは、とにかくお腹いっぱいになってほしいと、ラーメン特盛り(2玉)とご飯大盛り、ギョーザをサービス。「食べきれないだろう」と思っていたが、百崎はぺろりと平らげ、その食べっぷりに驚いたという。

 それからは週3、4のペースで通うこともあるほどの行きつけに。練習前に立ち寄ることもあれば、母・真由美さんと訪れることもあった。本田さんはいつも百崎に一番安いチケットを購入させ、塩ラーメン2玉に、百崎お気に入りのほうれん草をたっぷり乗せ、チャーシュー、味玉もたくさんトッピングした“百崎スペシャル”を提供。商品にならない亀裂の入った味玉を別皿で出す時も。プラスで大盛りご飯がおきまりだ。

 “ラーメンパワー”を発揮したのが高校3年時の熊本大会準決勝・有明戦。前日に“百崎スペシャル”を食べた後、百崎は「これ食べたら明日レフトスタンド行けますよ」と宣言した。その言葉通り、レフトスタンド上部に運ぶ逆転3ランを放ったのだ。中継を見ていた本田さんは「本当に打ったからびっくり。すごいな」と衝撃を受けた。

 百崎の印象について「明るいですね、笑った顔がかわいい」と話し、続けた。「常に『お母さん』って言うんですよ。親を支えないとっていつも言っています」。父・大輔さんは百崎が5歳の時に他界。それから妹と自分を女手一つで育ててくれた真由美さんへの思いをよく口にするという。母と妹と来店することもあり、いつも3人で仲良く話しながらラーメンをすすっているそうだ。

 「看板選手になってほしいです。話してて物おじしない、自分の意見を言える子なので」と本田さん。全力で応援するスタイルは変わらない。「プロ初ヒットとかが出た時に『百崎くんの好きな塩ラーメン頼んだお客さま、百崎くんの好きなほうれん草増し無料サービス』とかできたら」とすでにプランはある。「帰ってきたらいつでも食べに来てほしい」。本田さんは熊本からプロでの成功を願い続ける。

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