阪神・西純 お菓子封印で「2桁勝利」狙う 毎オフ太るも今年は成功「やめるって決めたら、やめる」

 ブルペンで投げ込みをする西純(撮影・田中太一)
 練習後、笑顔を見せる西勇(右)と西純
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 阪神の西純矢投手(22)が17日、西勇輝投手(33)とともに沖縄県宜野座村の「バイトするならエントリー宜野座ドーム」で行っている自主トレを公開した。ブルペンで立ち投げを行うなど、約6時間の練習。西勇から野球だけでなく食事などの私生活も学び、甘い物や炭酸飲料を断つことに成功した。5年目の今季は初の「2桁勝利」という目標に向けて鍛錬を続ける。

 コーラやカフェオレを飲みながら、甘いお菓子を食べる。甘党にはたまらない組み合わせだ。以前は西純もその一人だった。「好きでしたね。よく食べてました」。でも、今年は完全に封印。「やめるって決めたら、やめる」と強い覚悟で好物とはお別れした。

 今年がプロ5年目。これまでのオフは必ず太っていた。それが、甘い物と炭酸飲料を断ったことで体重93キロをキープ。「疲れにくくなった」と確かな体の変化も実感している。西勇との自主トレは3年連続。課題の制球だけではなく、私生活でも助言を受けた。

 今季の目標は2桁勝利。昨季は開幕ローテ入りを果たすも、5度の抹消に中継ぎ転向も経験し、5勝(2敗)にとどまった。「今年こそはという思いは強いので」。飛躍の一年へ。ブルペンでの立ち投げでも高い意識を感じさせた。

 投球間隔は短く、テンポ良く投げ込んでいく。捕球する西勇から「弱い」などと指摘を受けると、次の球では「ナイスボール」に修正。テーマは「悪い球を2球続けない」。それも、1球ごとに時間をかけて反省するのではなく、実戦を想定して瞬時に切り替えと微調整を行ってみせた。

 昨季は72回1/3を投げて、31四死球。「そこ(制球力)さえクリアできたら、成績は出せる」。明確な課題があるからこそ、それを克服すれば目標の達成が近づいてくる。西勇は後輩のポテンシャルを認めながら、あえて厳しく言った。「もうちょっと細かく自分のことを見られた方がいい」。孤独なマウンドで強くいられるためにも、さらなる意識の向上を求めた。

 不摂生は解消できた。その先にある、次のステージへ。「安定してローテで投げていかないといけない」と若き右腕。この努力を無駄にせず、マウンドで輝きを放つ。

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