阪神・中野 来季も“WBC調整”で2年連続フルイニング出場へ「そういう作り方をして」感じた手応え

 侍JAPANの合宿で練習をする中野=2月、宮崎
 キャンプ中に、守備練習をする中野=2月1日、宜野座
 自主トレで坂道ダッシュする中野=1月20日、愛知県岡崎市
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 阪神の中野拓夢内野手(27)が30日、WBCに出場した今季のような早めの調整で来季の2年連続フルイニング出場を目指す計画を明かした。また、守備力強化にも意欲。2年連続で春季キャンプの臨時コーチを務める鳥谷敬氏(42)から、1年間を戦い抜く体の使い方など守備の心得えを学ぶことを誓った。

 チーム唯一のフルイニング男は、今オフも調整法は変えない。フル稼働でWBCでの世界一&猛虎の日本一に貢献した中野。来季、国際大会はないが、同じように準備し、開幕に臨む。

 「今年と変わらず、来年も自分のペースで。キャンプ入り前にマックスに持っていかずに、徐々に体をキャンプでならせるような体を作っていけるようにやれればいい」

 今季は、3月に開催されたWBCに出場するため、例年より早いペースで調整を進めていた。「そういう(体の)作り方をして、自分としてもうまく1シーズンを過ごせた」と手応えを感じ、継続する考えだ。

 目指すは2年連続となるフルイニング出場。今年は代表合宿のため途中で離れたが、フル参加できる春季キャンプでさらなるレベルアップを図る。

 「キャンプは半分くらいしかセカンドの練習ができなかったというのもあった。来年はセカンドの練習にずっと没頭できる」

 遊撃から二塁にコンバートされ、過ごした1年。課題も明確となった。「1年間戦える力の抜き方。左打者のトップスピンがかかったゴロというところで、結構エラーが多かったなと感じているので、その辺も教えてもらいながらできればいい」。克服するために、2年連続で春季キャンプの臨時コーチを務める鳥谷氏に守備の心得を伝授してもらう。

 まだまだ慣れない二塁の守備。名手の動きも細かくチェックする。参考にするのは10年連続でゴールデングラブ賞を獲得した広島・菊池だ。「バウンドの合わせ方が一番うまい。いまは動画が見られるので、その映像を見ながらやっていきたい」。尽きることがない向上心。球団史上初の連覇へ、不動の二塁手として猛虎をけん引する。

 ◆中野の23年春季キャンプ 2月1日のキャンプ初日はシートノックで二塁に入り、軽快な動きを披露。2日の練習ではWBC球を使用してキャッチボールを行った。初実戦は11日の紅白戦。第2クール中に赤星臨時コーチから教わったスタートを試して二盗に成功した。12日の紅白戦では「打席も多く立った方が感覚も良くなる」と自ら志願し、主力では異例のフル出場。4打数1安打1打点を記録した。15日には練習試合・楽天戦で2安打を放ち、WBC日本代表合宿に合流した。

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