阪神・岡田監督 前川らに“田淵打法”伝授 ティー打撃であえて顔面付近トス「ボールにリストの力が伝わるということやな」

 「阪神秋季キャンプ」(17日、安芸)

 阪神・岡田彰布監督(65)が17日、前川、小野寺、井上、小幡に“田淵打法”を伝授した。ティー打撃であえて顔付近にトスさせた球を打ち返す際に、リストターンを意識させる練習を導入。今キャンプ初めて行われ、若虎たちも手応えを示した。

 岡田監督は時には笑顔で、時には真剣な表情で、バット片手にリストターンの動作を実演し、ティー打撃の様子を見守った。「顔めがけて」ボールをトスさせ、レベルスイングで打ち返す練習法。「そんなすぐできひんよ」と笑っていたが、充実感も漂わせていた。

 最初は選手たちも悪戦苦闘。高めの球に合わすために右打者は右肩、左打者は左肩が自然と下がっていた。ややアッパースイング気味になるため、打球が上がってしまい、鋭い当たりを打てていなかった。レベルスイングを意識させるため、水口打撃コーチ、上本2軍野手コーチが手本を見せる場面もあった。

 選手は徐々にコツをつかみ、正面のネットに向かって良い当たりを放つ。鋭い打球を打った前川や小幡には、指揮官が「ええぞ」と声をかける場面も。「ボールにリストの力が伝わるということやな」とスイングを評価した理由を説明した。

 前川は「最初外回りになっていたんですけど、内からバットが出た時に『良いよ』と言ってもらってこれか!!」と初実践でコツをつかんだ。小野寺、井上、小幡も打球の質向上を実感しており「続けていきたい」と話した。

 リストターンのうまい選手として、通算474本塁打を放った大砲を引き合いに出した。「田淵さんなんか一番飛んどったよな、ホームラン打った時もな」。リストを生かしてスピンのかかった打球を放っていた阪神の大先輩の名を挙げ、後輩の進化を期待した。

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