岡田阪神 連覇への開幕戦相手は東京Dで阿部巨人 甲子園100周年「8・1」も伝統の一戦

 開幕戦で激突する阿部監督(左)と岡田監督
 2020年6月、史上初の無観客試合で開幕した巨人-阪神戦=東京ドーム
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 セ・パ両リーグは8日、2024年のセ・リーグ公式戦と交流戦の日程を発表した。阪神は3月29日の開幕戦を東京ドームで迎え、阿部監督が就任した新生・巨人と激突する。巨人との開幕戦は2020年以来、4年ぶりとなる。また、甲子園球場が開場100周年を迎える「8・1」も伝統の一戦で花を添えることが決まった。

 リーグ連覇への道は伝統の一戦から始まる。来年の開幕戦が3月29日、東京ドームでの巨人戦に決まった。セは22年の上位3チームに開幕カードの開催権が与えられる。3位だった阪神はセンバツ期間中であることと、オリックスが京セラドームを使用予定のため開幕カード開催を辞退。4位だった巨人に権利が移った。4年ぶりの巨人との開幕戦実現に、この日、テレビ出演した平田ヘッドコーチは「これは一段と盛り上がりますね!」と興奮を隠さなかった。

 今季4位とBクラスに沈んだ巨人は原監督が退任し、阿部新体制が発足。球界最年長の岡田監督と44歳の阿部監督の激突は注目必至だ。10月26日のドラフト会議で岡田監督は早速、阿部監督と顔を合わせていた。「おっ阿部、頑張ってな。またよろしく」。虎のテーブルにあいさつに来た敵将をにこやかに出迎え、がっちりと握手を交わす場面もあった。

 近年、虎にとって巨人はお得意さまだ。3年連続で勝ち越しており、今季も18勝6敗1分けと圧倒。東京ドームでも8勝3敗1分けの高勝率を誇った。ただ巨人も4年ぶり覇権奪回へ本気だ。今オフも積極的に戦力補強を進め、ドラフトでは即戦力5人を指名。6日にトレードでソフトバンク・高橋、泉を獲得すると、この日オリックス・近藤の獲得も発表した。一方の虎はドラフトと現有戦力の底上げで対抗する。岡田監督は「新しい力が必要よ」と新戦力の台頭を期待。秋季キャンプでは若手野手の発掘をテーマに掲げ、10日に安芸へ出発予定だ。

 甲子園球場100周年となる8月1日も伝統の一戦で花を添えることが決まった。球団は節目の一戦をTG戦で飾るため、日程調整に奔走してきた。大西邦佳営業部長(50)は「セ5球団に賛同と協力を得た。高校野球の夏の大会前、8月1日ぐらいが甲子園で試合ができるギリギリのライン」と説明。7月30日からの巨人3連戦は「甲子園100周年シリーズ」として開催されるもようで「より一層盛り上がっていただけることを期待しています」と力を込める。

 来年から聖地にチャンピオンフラッグが揺れる。球団初の連覇を狙う岡田阪神VS新生・阿部巨人。ますます伝統の一戦から目が離せない。

 ◆阪神と巨人の開幕カードは2リーグ分立後、過去12度。直近では2020年、東京ドームでの3連戦で阪神は3連敗を喫した。また、両チームが開幕戦で最初に対戦したのは37年秋。阪神(大阪)先発・若林忠志と巨人先発・沢村栄治のマッチアップで結果はスコア「10-5」で阪神が勝利した。

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