阪神・村上 今季大ブレークで地元は“村上ブーム” 日本シリーズPVで淡路島熱狂

 59年ぶりとなる関西シリーズの周辺などを取材し、その盛り上がりを伝える企画。今回は阪神・村上頌樹投手(25)の地元・南あわじ市賀集地区の熱気を伝える。シリーズ第1戦でパブリックビューイング(PV)を行った「賀集の未来を担う会」の中山智康会長(40)に話を聞いた。

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 聖地にも引けを取らない虎党の熱狂が、淡路島でも湧き起こっていた。日本シリーズ第1戦。頂上決戦で躍動する背番号41の一挙手一投足に歓声が上がった。

 第1戦が行われた10月28日に村上の地元・兵庫県南あわじ市賀集地区の公民館でPVを開催。地元の49歳以下の住民で結成される「賀集の未来を担う会」が主催し、少年野球チームの子供など約150人が観戦した。「中継の声が聞こえないほど太鼓の音なんかで盛り上がりましたね」と同会の中山会長。7月にも村上先発時に同様の企画を行ったが、その時以上の熱気が漂ったという。

 今季の村上のブレークと同時並行する形で地元の“村上ブーム”も過熱。「今日は勝つのかな、次いつ投げるのかなと話が飛び交っていました」と地域の話題の中心になっていた。公民館には村上の白星換算用看板を設置。1勝を積み重ねるごとに数字が変わる仕組みで“村上ブーム”の象徴となった。

 中山会長が地元の少年野球チームの指導者に携わっていた際に、別のチームに所属していた村上と対戦。「コントロールは抜群で。馬力もあって一人で投げ抜く力が合った」と当時から野球センスがずばぬけていたことを証言。「今のまんまですね」と目を細めた。

 PVを開催した理由は地元の野球少年たちのため。「子どもたちからしたら憧れの存在でもあると思うので」。村上の勇姿が賀集地区の子どもたちに夢を与えている。

 「淡路からなかなかプロ野球選手も出ないし、出ても違う地域からだったので。阪神に入ったからこそ余計に盛り上がりましたね」と虎と村上の縁に感謝した同会長。わが子の背中を押すように、地元全体で村上に力を送った。

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