阪神 歴史的猛攻で初戦に大勝 球団新記録の13安打で山本由伸KO 采配ズバズバの岡田監督は日本シリーズ初勝利
「SMBC日本シリーズ2023、オリックス・バファローズ0-8阪神タイガース」(28日、京セラドーム大阪)
阪神がオリックスに快勝し、日本シリーズ初戦を白星で飾った。歴史的な猛攻を見せた阪神打線がオリックス投手陣を完璧に攻略してみせた。
流れを呼び込んだのは岡田監督の“奇襲”だった。五回先頭で佐藤輝が中前打で出塁すると、初球から二盗に成功。相手の意表を突いた攻撃から1死三塁となり、「7番・DH」でスタメンに抜てきされた渡辺が中前にポトリと落とす先制適時打を放った。
なおも2死二、三塁から近本が右中間への2点三塁打、中野の左前適時打でこの回一挙4得点。六回にも木浪、坂本に適時打が飛び出し、オリックスのエース・山本に10安打を浴びせ、7得点でKOした。
九回には近本の右中間二塁打、さらに森下の中前打で13安打とし、1964年の日本シリーズ第5戦でマークした12安打の記録を塗り替える球団新記録。内野ゴロの間にダメ押しの8点目を奪った。
投げては先発・村上が立ち上がりから4回完全投球とオリックス打線を全く寄せ付けず。味方が一挙4得点を挙げて先制した五回先頭で森にこの日初安打となる右翼への二塁打を許すも、後続を抑えて無失点。同学年の球界最高右腕との投げ合いを7回無失点で制した。
岡田監督はこれで日本シリーズ初勝利。前回出場した2005年はロッテに4連敗を喫していた。66歳シーズンでの勝利は、楽天の星野仙一監督に並んでシリーズタイ記録。大きな1勝を刻んだ。