【岡義朗氏の眼】価値ある四球を選んだ大山

 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神タイガース4-2広島東洋カープ」(20日、甲子園球場)

 阪神が3連勝で9年ぶりの日本シリーズ進出。同点の六回に坂本誠志郎捕手の勝ち越し打で決めた。デイリースポーツ評論家の岡義朗氏は4番・大山悠輔内野手の四球を「大きな価値がある」と評価した。

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 今季の阪神の強さを語る上で欠かせないのが四球の多さだが、この試合では4番・大山が2四球を選んだ。二回は得点に結びつかなかったが、光ったのは四回の四球。1死一塁から選び、2死後のノイジー、坂本の連続適時打につなげた。

 四球を選ぶということは単に塁に出るだけでなく、後続の打者にも大きなメリットを与える。投手はもうこれ以上、四球は出したくないのでストライク先行で投げようとする。結果、打者は狙い球やコースを絞りやすくなり、安打が出る確率が高くなる。四球が絡むと得点が入りやすいのはそういう理由からだ。

 今回のCS3試合で大山は9打数1安打と振るわなかったが、この試合で選んだ四球は大きな価値がある。4番として最低限の仕事は果たしたといえるのではないか。日本シリーズではしっかりと調子を上げてもらって、得点につながる四球はもちろんだが、バットでも快音を響かせて、チームの軸として頑張ってもらいたい。

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