「ＪＥＲＡ　ＣＳセ・ファイナルＳ・第３戦、阪神タイガース４－２広島東洋カープ」（２０日、甲子園球場）

　阪神の木浪聖也内野手がファイナルＳのＭＶＰに輝いた。ＭＶＰのインタビューでは「ファンの方の声援もあって３連勝できて良かったです。本当になれると思ってなかったので良かったです」と笑みを浮かべた。

　第２戦で同点の九回２死満塁からサヨナラ打を放ち「みんながつないでくれて、自分が決めようと強い気持ちで言ったので良かったです」と振り返った背番号０。３試合で１０打数５安打の打率・５００をマークした。

　さらに第３戦では初回先頭の菊池の打球を横っ跳びで好捕。攻守にわたって存在感を示した。岡田監督も優勝インタビューで「打のＭＶＰは木浪」と挙げていたが「まさか自分だとは思わなかったので。監督にそう言ってもらってありがたいです」と白い歯をこぼした。

　試合後のセレモニーでは賞金のボードを受け取り、笑みを浮かべていた木浪。「恐怖の８番」が大きな勲章を手にし「日本一を目指して頑張ります」と力を込めた。