阪神・近本また死球 離脱時と同じ右脇腹、4日に検査 球団56年ぶり2桁三塁打も途中交代

 9回、死球を受け苦しむ近本(撮影・高部洋祐)
 1回、三塁打を放つ近本
 大勢の記者に囲まれながら引き揚げる(中央)
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 「東京ヤクルトスワローズ1-7阪神タイガース」(3日、神宮球場)

 快挙をかき消すように、神宮の杜に怒号と悲鳴が飛び交った。7-0で迎えた九回、阪神・近本を再び死球禍が襲った。先頭で打席に立つと、1ボールから山本が投じた2球目が右肋骨(ろっこつ)付近を直撃。打席にうずくまって崩れ落ち、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。トレーナーに付き添われ歩いてベンチに下がったが、そのまま途中交代となった。

 試合後はいつも通り三塁側ベンチから歩いてクラブハウスに向かい、取材にも応じた。状態を問われると「何ともないです。分からないです。当たってるんで、当たってたらそりゃ痛いですよね。あんまり何もなかったのでいいと思います」と気丈に振る舞った。騒然とした雰囲気が残るスタンドからは背番号5を励ますように「頑張れ近本」のコールが一斉に降り注いだ。

 近本は7月2日の巨人戦(東京ド)でも高梨から右脇腹付近に死球を受け、右肋骨骨折で11試合を欠場した。今回も同じような箇所だっただけに周囲の心配は募るばかりだ。

 試合では初回先頭で今季10本目の三塁打を記録。阪神の2桁三塁打は1967年の藤田平以来56年ぶりだった。四回2死も中越え三塁打を放った。4月19日・広島戦(甲子園)以来の1試合2三塁打。11本目の三塁打で1953年の金田正泰に並び、2リーグ分立後では球団歴代3位タイに浮上した。

 “アレ”に向けた佳境で存在感は増すばかりだった。移動日の4日にも検査を受ける予定で、5日以降の出場については診断結果を待つことになる。最後は報道陣の問いかけに笑みを浮かべながら、しっかりとした足取りでバスに乗り込んだ。大事に至らないことを願うばかりだ。

 ◆通算31三塁打!球団歴代14位タイ!! 近本がこの日でプロ通算31三塁打。球団歴代では掛布雅之と並び14位タイとなった。なお、球団最多は金田正泰の103三塁打。

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