阪神・ミエセス 2軍戦志願出場で逆転満弾 前夜1軍ベンチ入り→早朝起床!東京移動前に「来て良かった」
「ウエスタン、オリックス・バファローズ2-6阪神タイガース」(24日、杉本商事バファローズスタジアム舞洲)
阪神のヨハン・ミエセス外野手(28)が24日のウエスタン・オリックス戦(杉本商事)に志願して出場し、決勝の逆転満塁弾をマークした。アレの一員となるために、少しでも貢献したい、状態を上げたいという思いから臨んだ2軍戦で最高の結果を残した。25日からの巨人3連戦(東京ド)でも豪快なアーチ頼むで!!
虎の助っ人として、ここでやらなければいけないことがある。全てはアレの一員となるためだ。1軍から志願して2軍戦に出場したミエセスが、舞洲に豪快なアーチをかけた。おなじみのミエちゃんピースもさく裂。M砲が確実に乗っている。
「コンタクトはしっかりできたんで、そこは良かったかなと思います」
勝負強さを発揮した。1点を追う二回2死満塁の得点機。カウント1-2からの5球目、本田が投じた132キロスライダーが真ん中に甘く入り、これを逃さない。打った瞬間、それと分かる放物線。左翼防球ネットに突き刺さり、決勝の逆転満塁本塁打となった。
和田2軍監督も「1打席目に抑えられたスライダーをしっかり捉えたという、非常に内容のある打席だった」と評価した。初回はバットが空を切ったが、次打席で完璧に対応。ミエセスも「下を向くことなく、切り替えてしっかりやった結果なので」と充実感をにじませた。
前夜は1軍の中日戦にベンチ入りも出番はなかった。この日は早朝に起床し、2軍に合流。試合前練習もきっちりこなした。「上でどのタイミングでどんなチャンスがあるか分からない。しっかり準備した状態で行きたかった。来て良かった」。代打稼業がメインのミエセス。限られた打席で最高のパフォーマンスを出すために、打席を重ねたかった。
阪神は18年ぶりのアレに向かってチーム一丸で突き進んでいる。ミエセス自身も貢献したい思いは強い。「みんな1秒1秒、1打席1打席無駄にすることなく取り組んでいる。自分も助けになりたい」。ヒーローになる時は必ず来るはずだ。
2打席で交代し、新幹線で東上。巨人3連戦へ向けて最高の準備が整った。出番が来たら舞洲で放ったような豪弾を放ち、チームを勝利に導く。