プロ初本塁打を放った阪神・森下「しっかり振れることが魅力」「不振の佐藤輝にも思い出してもらいたい」評論家が奮起促す

8回、先制ソロを放つ森下(撮影・中田匡峻)
 6回、空振り三振に倒れた佐藤輝(撮影・中田匡峻)
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 「阪神1-0ヤクルト」(9日、甲子園球場)

 阪神で投手として活躍したデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(64)が阪神-ヤクルト戦をチェック。プロ初本塁打を放った2022年度ドラフト1位・森下(中大)のスイングを評価し、2020年度ドラフト1位・佐藤輝にも奮起を期待した。

   ◇  ◇   

 森下のプロ初本塁打は見事だった。彼は大山と同じで、どんな状況でもしっかり振れることが魅力だ。

 やっぱり長打力がある打者は、振らないと相手投手には怖さがないし、調子が悪くても振っていれば何かが起きるもの。これからも不振があったり、相手に研究されたりするだろうけど、しっかり振ることは続けてもらいたい。

 同時に森下のホームランを見た不振の佐藤輝にも森下の姿を見て、まずしっかり振るということを思い出してもらいたいと感じた。

 六回1死一塁は2球連続直球で追い込まれて、3球目の直球も当てに行くような中途半端なスイングで空振り三振に終わった。

 2軍調整を経て1軍に昇格しても結果が出ず、気持ちとしても難しい面もあるもしれない。だけど、残念ながら今は打席の姿を見ていてもギラギラするような気合が伝わってこないし、相手に与える怖さがなくなっている。

 1年目に24本塁打を打ったようにパンチ力があるし、本来なら相手投手からすれば怖い選手だ。技術はもちろん大事なのだが、まずはストライクゾーンに来た球は、しっかり振るという持ち味を思い出してもらいたい。同じ三振なら思い切り振るぐらいの豪快さを見せてもらいたい。

 最近の阪神打線を見ていると、やはり近本が抜けた影響は大きい。投手陣で言えば絶対的な抑えは代えが効かないのと同じで、近本の代わりはいない。

 相手からすれば、今は調子がいい大山をしっかりマークすれば状況になっている。その大山へのマークを分散させるためにも、佐藤輝の復調はポイントになる。

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