阪神・佐藤輝 僕もチームも「踏ん張り時」 スタメン落ち経て「脱力打法」で打点量産へ【独占インタビュー】

 阪神・佐藤輝明内野手(24)が、このほどデイリースポーツの独占インタビューに応じた。今季は4月、6月に打撃不振などの影響もあり4試合でスタメン落ちを経験。岡田監督の信頼を勝ち取るために、攻守で貢献すると誓った。2位・DeNAが2・5ゲーム差に迫る中「踏ん張り時、僕自身に関しても」と語気を強めた若き大砲。脱力打法を意識し、残り79試合で「打点」量産を狙う。

  ◇  ◇

 -開幕から3カ月。良かった面、悪かった面を。

 「成績に関してはまだまだ足りていないのかな。でも、打点(38打点)を挙げられていることは、いいことかなと思います」

 -キャンプ中から最後まで全試合に出たいと。4試合か先発を外れてた悔しさがある。

 「もちろん。出ないと始まらないので、ここから信頼して使ってもらえるように頑張ります」

 -岡田監督も優勝戦線に佐藤輝の存在が不可欠と話す。

 「もちろん使ってもらっている以上は、期待というのは感じますし。やっぱり結果を残したいなとずっと思ってやっています」

 -シーズン前から「チャンスで打ちたい」と。・224の得点圏打率は向上させたい。

 「やっぱり長打を打てば、打点が増えてくると思うので、もっと頑張りたいです」

 -プロ3年目。相手の攻め方などは。

 「基本的には内と落ちる球と、そこまで変わっていないのかなとは思います。しっかりボール球を見て、シンプルにストライクを打つことが大事なのかなと思っています」

 -打撃フォームも微調整しているが、現在、意識する部分は。

 「しっかり脱力して、力を抜いて打つことが課題だと思います。いろいろと細かい部分はあるんですけど、一番は、そこなのかなと思っています」

 -打つポイントはどのように考えている。

 「打つポイントというよりは、ヘッドが下がらない、下がりすぎないようには今、気を付けていますね。下がると差されたり、ミスショットが増えてきてしまうので、しっかり自分の思った角度で出せるようにというのは心がけています」

 -トップの位置の大切さを以前話していた。

 「手の位置だったり、肘の位置だったり、やっぱり力が入ってくるとどんどん固まってくる。しっかり脱力していい位置に持って行けるようにというのは意識しています」

 -今年は、初めて三塁に固定されている。

 「固定してもらえることはありがたいですし、ベンチから近いので楽です(笑)。でも実際、プレーの中ではサードの方が緊張度は高いので。固定してもらえることは、ありがたいことなのかなとは思っていますけど」

 -昨季は右翼や二塁を守ったが、三塁を任されることの責任は。

 「固定されることによって、より求められているレベルが高くなると思います。去年よりは要求が高くなってますし、調子が悪くなったら外野に回るという状況でもないので、三塁で頑張って守りたいなと思います」

 -チームは首位にいる。今の雰囲気は。

 「雰囲気はいいです。まあでも、ちょっとこう(近々の勝敗で)五分というか、そういう状況が続いてる。踏ん張り時かなと思います。それは僕自身に関してもですね」

 -交流戦明けの相手はDeNA。今季同戦で打率・370と打っている分、期待は大きい。

 「相手は今2位なので、直接対決で差をつけられたら一番大きいと思うので、しっかり打って、打点を挙げたいと思います!!」

 ◆佐藤輝の今季スタメン落ち 今季は4試合で先発から外れ、その内の1試合が欠場。今季初のスタメン落ちは4月13日・巨人戦。打率.152で苦しんでいた。翌14日のDeNA戦は三塁守備からの途中出場で右安打。14打席連続無安打で迎えた6月11日・日本ハム戦は21年10月20日のヤクルト戦以来の欠場。同13日・オリックス戦で代打出場も凡退。先発復帰した翌14日の同戦で2安打した。

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