阪神・村上 「次に生かす」 オリックス・山本と堂々投げ合い8回9K2失点 「実力不足です」も岡田監督「よう投げたよ」
「阪神0-2オリックス」(13日、甲子園球場)
球界トップクラスの投手と投げ合っても遜色はなかった。ハイレベルな投手戦の末に敗戦。試合後の阪神・村上の表情は暗かった。
「自分の実力不足です」
初回は1安打を浴びながらも14球、二回は11球で三者凡退を記録。2巡目に入った三回もペースは落ちることなく14球で三者凡退に仕留めた。村上が三回までで39球だったのに対し、オリックスの先発・山本は完全投球で35球。約40分と異例の早さで3イニングが終わり、ハイペースに試合は進んだ。
相手は東京五輪、WBCでも優勝を経験した日本を代表する投手。「相手はいいピッチャーなのでなかなか点が入らないことはわかっていた」と理解しながらも、山本がマウンドで無双するごとに重圧は増していった。
四回。安打と味方の2つの失策が重なって無死満塁となり、中川圭に先制右前適時打を献上。外角高めに浮いた失投気味の直球を捉えられた。「あそこは絶対粘らないといけない場面だった」。山本も2点リードの七回に味方の失策が絡んで2死満塁を招いたが、得点は許さず。ここぞの局面での勝負強さが勝敗を左右した。
七回1死でゴンザレスに右翼へのソロを被弾したが、8回4安打2失点(自責1)の力投。今季3敗目を喫するも、同学年で世代のトップを走る山本に全く引けを取らなかった。岡田監督は「よう投げたよ」とねぎらいの言葉を送った。
交流戦は3試合に先発し、防御率2・25で終了。1勝2敗と負けが先行したが、パ・リーグ球団相手にも実力が通用することは十分に証明した。山本との対決を経て「これを次に生かしていきたい」と村上。強敵と投げ合った経験は確実に成長の糧となる。
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