阪神・村上 初月間MVP受賞 「10勝」達成で「青柳さんに何か買ってもらおうかな」
セ、パ両リーグは11日、3、4月の「大樹生命月間MVP賞」を発表し、セの投手は阪神・村上頌樹投手(24)が初受賞した。3、4月は4試合に登板(3先発)して2勝負けなしの防御率0・00と圧巻。「10勝したい」とさらなる躍進を誓った。パの投手はロッテ・佐々木朗希投手(21)が昨年3、4月以来2度目の受賞となった。セの打者はDeNA・宮崎敏郎内野手(34)、パの打者は西武・中村剛也内野手(39)が選ばれた。
悩み苦しんだ先に、想像を超える自身の姿があった。初の月間MVPを受賞。まばゆいフラッシュを浴びながら、村上は照れくさそうに笑みを浮かべた。
「まさか取れると思って開幕からしてなかったので、本当に取れてうれしいです」
3、4月は登板4試合で2勝0敗、防御率0・00。中継ぎとして初の開幕1軍をつかむと、左肩違和感を訴えた伊藤将の離脱などにより巡ってきたチャンスを逃さなかった。
大きな衝撃を与えたのは、今季初先発した4月12日・巨人戦(東京ド)で見せた7回完全投球だ。「あそこでしっかり抑えられたことによって、次の試合、次の試合と自信を持ってマウンドに上がれています」とプロ人生の分岐点とも言えるような登板となった。
ただ、最も印象深い試合には、初完封でプロ初勝利を飾った4月22日・中日戦(バンテリン)を挙げる。ルーキーイヤーに先発した2試合はいずれも序盤でKOされ、昨季は1軍登板なし。「2年間悔しかったですし、今こういうふうに結果が出てきてうれしい」。味わった悔しさの分、喜びもひとしおだ。
手応えを得て、新たな目標を掲げる。「今月(3、4月)だけじゃなくて1年間、維持できるように。10勝したいと思っています」。さらに、「10勝したら、青柳さんに何か買ってもらおうかなと思います(笑)」と1月の自主トレで弟子入りした“師匠”におねだり。この勢いを、1カ月だけで終わらせるつもりはない。
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