阪神快勝!G相手に19安打15得点の猛攻 復帰登板の伊藤将が完封で初勝利

 8回、2点適時三塁打を放つ井上(撮影・高部洋祐)
 3回、ソロを放った近本(左)はタッチを交わす(撮影・北村雅宏)
 6回、左中間にソロを放つ大山(撮影・山口登)
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 「阪神15-0巨人」(27日、甲子園球場)

 岡田阪神が第1次岡田政権の08年8月29日以来、5354日ぶりに甲子園で巨人に勝利した。打線は19安打15得点の猛攻。今季初先発でGキラーの伊藤将が完封勝利で1勝目を挙げた。これで聖地11連勝を達成。球団OBで43~44年に同記録をマークした若林忠志に並んだ。

 初回から五回1死までは完全投球を展開。五回1死で相対した中田翔には左前打を許したが、後続をピシャリと断ち切った。

 さすがGキラーだ。昨季は2試合連続完封勝利を含む3戦3勝で、防御率は0・38と無双状態にあった。試合前時点で自身聖地10連勝中という好データもあり、この日も甲子園で抜群の安定感を示していた。

 左肩違和感の影響で開幕から出遅れる形となったが、最高の形で巨人打線をシャットアウト。プロ3度目の完封はいずれも巨人戦。虎に頼れる左腕が帰ってきた。

 二回に坂本の右前適時打で先制に成功した阪神打線。打者11人の7安打6得点と猛攻もあり、三回までに8-0と大量リードだ。

 2点リードの三回だ。先頭打者の近本が右へ今季2号となるソロを放つと、打線に火が付いた。続く中野は、中前打で出塁。ノイジーが左前打でつなぐと、4番・大山は死球を受けて満塁となった。絶好のチャンスで佐藤輝は二塁への適時内野安打で1点を追加。6番・井上は左翼線を破る2点適時二塁打で応戦した。

 勢いは止まらない。1死二、三塁で、8番・木浪が中前適時打を放ち、7点目。2死一、二塁では、このイニング2打席目となる近本が一塁への適時内野安打をマークし、大きくリードを広げた。

 さらに六回には大山の今季2号ソロが飛び出し、さらに優勢な展開に。

 八回は井上が右中間に2点適時三塁打を放ち、続く坂本が中前適時打。中野にも走者一掃の3点打が飛び出して15-0。今季最多得点、完膚なきまで巨人をたたきのめした。

 明日からは敵地・神宮でのヤクルト3連戦。勢いそのままに、白星を積み重ねていく。

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