阪神・西純に新兵器!1軍打者も目を見張ったツーシーム「いろいろ動かして」悪い中でも収穫強調

 2軍の日本ハム戦に先発し4回3失点の西純(撮影・開出牧)
 西純矢投手の昨季、球種構成比率(データは共同通信デジタル)
 4回、ピンチを迎えた先発の西純(15)の元に集まるナイン(撮影・開出牧)
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 「2軍練習試合、日本ハム3-2阪神」(24日、タピックスタジアム名護)

 先発の阪神・西純矢投手は、4回を5安打3失点。それでも開幕ローテ入りへ光るモノを見せたのが、昨季まであまり使っていなかったツーシームだ。

 二回、1軍でも実績のある日本ハム・今川に対して内角低めに鋭く落ちるツーシームで追い込むと、最後はインコースのスライダーで三振に仕留めた。「多めにですね。フォークを打たれたり、真っすぐも指にかかっていなかった。なのでツーシームでいろいろ動かして、スライダーも良かったので。ある程度、いろいろ投げられたかと思います」と言う。

 この日は立ち上がりからバランスが悪かった。直球が右打者のインサイドや高めへ抜ける球が多く、フォークは引っかけ気味で落ちもよくなかった。初回に連打からピンチを招き、郡に2点タイムリーを許した。三回は先頭の木村に2球目を左中間スタンドへ運ばれた。

 それでも大崩れせず、悪いなりにまとめたという印象。特にツーシームは昨季の球種構成比率で約4%にとどまっていたボールだけに、状態が悪い中でも実戦で使えたという事実が大きい。

 長いペナントレースを戦い抜く上で、状態の波は必ずある。特に先発ローテを守る投手に求められるポイントの一つが、「コンディションが良くないときにどうするか」-。今まで頼っていた直球のキレ、フォークの落差だけでなく、ツーシームでカウントを奪える、1球で打ち取れるようになれば、間違いなく投球の幅は広がり、コンスタントに結果を残すファクターにもなる。

 悪かった直球の精度などに関して「次までの課題として取り組んでいきたい」と力を込めた西純。目標とする規定投球回到達&2桁勝利へ、成長している姿を見せた。

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