阪神・ドラ1森下 快音連発“満点”昇格 岡田監督 18日・DeNA戦スタメン起用明言

 青柳(17)から鋭い打球を放つ森下
 伊藤将から安打性の打球を放つ森下(撮影・飯室逸平)
 フリー打撃で岡田監督(左)が見つめる中、快音を響かせる森下(撮影・立川洋一郎)
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 「阪神春季キャンプ」(16日、宜野座)

 虎の黄金ルーキーが満点昇格だ。ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=が16日、実戦形式のフリー打撃で伊藤将、新外国人のビーズリーら主力投手から快音を連発。1軍昇格を明言した岡田彰布監督(65)は、3・31開幕カードの相手となる18日の練習試合・DeNA戦(宜野座)に「右翼」でスタメン出場させることも明かした。開幕へ向けての準備が本格化する中、楽しみな顔が加わった。

 鋭いスイングから放たれる打球を、あまたの視線が追いかけた。強い日差しが注ぐ宜野座球場。集まった1500人のファンから、歓声と拍手が湧き起こる。スタンドの虎党は、ルーキー森下が奏でる快音に魅せられた。

 「タイミングと頭の中でのイメージ。ここがしっかり合った時はいい打球が行っていると思う。そういうことをやっていかないと、1軍の世界では通用しないと思っている」

 実戦形式のフリー打撃。チームの主力投手と初めて対峙(たいじ)した。青柳との1打席目は、際どいボールを見極めて四球。2打席目には、変化球を左翼線の外野フェンス手前まで運んだ。

 圧巻だったのはここからだ。伊藤将の144キロ直球をバットの芯で捉えて三遊間へ鋭い打球をはじき返すと、続く打席では変化球を捉えて中前へ。K・ケラーと対戦した5打席目は、153キロ直球を低い弾道で右中間へと運んだ。

 持ち味は長打力だけではない。10スイング中、空振りはわずか1だ。「力負けしないっていう、それはスイングの速さやろな。タイミングの取り方も。ネクストバッターズサークルでな、投手のボールのタイミングを合わすような。自分なりにそういう姿はやっとるからな。そら大したもんやと思ったな」。打席での対応力だけでなく、準備力も高く評価した岡田監督は1軍昇格を明言した。

 最激戦区といえる開幕右翼の有力候補と期待される中、右足の肉離れで2軍キャンプスタート。だが、患部の回復に努めると共に、しっかり調整を進めて完全復調。満を持して1軍に上がる。

 18日には今季開幕カードの相手となるDeNAとの練習試合(宜野座)が行われる。指揮官は右翼でのスタメン起用を決定。森下も「開幕でやる上で、ベイスターズの試合はしっかり結果を残したい」と意気込む。

 「ここ(1軍)に来ることは、スタートラインに立ったぐらいだと思っている。ここから競争していかないといけない。気が引き締まるっていうのが一番」。背番号1が球場全体に示した存在感。まぎれもなく本物だ。

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