阪神正遊撃手はオレ 小幡1安打1四球、木浪は好守 シート打撃ともにアピール成功

 「阪神春季キャンプ」(7日、宜野座)

 正遊撃手を争う阪神・小幡竜平内野手(22)と木浪聖也内野手(28)が、ともにシート打撃で存在感を示した。

 打撃で結果を残したのは小幡だ。大卒3年目右腕の村上と対決。初球の141キロ直球を捉えて、中前へのクリーンヒットを放った。さらに、岡留との対戦ではカウント3-1から際どいコースを見極めて四球を選んだ。

 オフからテーマに掲げていた打撃で成長の跡を見せた。「今日、初めて実戦形式で立ってみてボールの見え方は悪くなかったですし、すごく良い感覚で振れました」。水口1軍打撃コーチから助言された「良いポイントで捉える」ことを意識しており、手応えを深めている。

 木浪は守備で存在感を示した。無死走者一塁から佐藤輝が村上から左翼線へ長打を放ち、一走・板山が本塁生還を狙った場面だ。

 木浪は中継に入り、左翼・ノイジーからの送球を受けると、三塁後方の芝生から捕手・梅野へワンバウンド送球。正確なスローイングで、走者のホームインを防いだ。

 守備力を重視する岡田監督は連係も大切にしている。チームとして昨秋から鍛錬を重ねてきたプレーでアピールに成功。木浪は「いつも通りカットプレーした結果、ああいういい形になった」と振り返った。

 第3クール以降は実戦も増え、2人の遊撃争いは激しさを増す。開幕スタメンを勝ち取るためにも、ともにさらなるアピールを続けていく。

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